2017/2018シーズンのネイサン・チェン選手は、山あり谷ありな演技の連続でした。シーズン始まりのグランプリシリーズでもそのジャンプは、人間技とは思えないような、素晴らしい演技でしたね。
そして、オリンピックシーズンである2017/2018シーズンは、全米選手権で、アメリカ代表をかけて熾烈な戦いが繰り広げられます。それは、どこの国でも同じですね。宇野昌磨選手は、日本代表をかけた日本フィギュアスケート選手権がとても緊張した、と言うコメントもされていました。
何が何でもオリンピックに出場したい選手たちなので、ミスのない演技をしたいところです。そんな2017/2018シーズン後半。全米選手権、そして平昌オリンピック、世界フィギュア選手権。そしてネットでは、ネイサン・チェン選手の衣装について、『地味』なんて意見もあるようです。そのネイサン・チェン選手の演技を見ていきましょう。
ネイサン・チェン選手の衣装が地味?かっこいいけど装飾は少ないかも…。
ネイサン・チェン選手の衣装が、『地味』なんてネットでは言われているそうです。
ネイサン・チェンはかっこいいんだけど、衣装がちょっと地味…、という意見が見かけられます。2016/2017シーズンには、王子様のようなキラキラした衣装だったんで、それから比べると確かに地味かも。
ですがこの曲のイメージが、キラキラしたストーリーと言うよりは、貧しいダンサーが立派なダンサーに育っていくまでのストーリー。そんなストーリーに合わせた衣装だとしたら、ありじゃないかなと思ってしまいます。
フィギュアスケートでは、王子様のようなキラキラした衣装が好き。そんなかたもいらっしゃると思うので、そう思うと少し寂し気な印象は受けるかもですね。来シーズンはどんな衣装なのか、楽しみに待ちたいと思います。
全米フィギュアスケート選手権を動画で振り返り!
ショートプログラムでは、100点越え!
2018年1月に行われた全米フィギュアスケート選手権は、2018年2月の行われた平昌オリンピックの代表選考を兼ねていました。アメリカでは、ほぼこの全米選手権での成績により、オリンピック出場者が決まります。
全米選手権でのネイサン・チェン選手のショートプログラムのスコアは、106.39。100点を超えるのがあたり前のようになってきました。
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フリースケーティングには、4回転ジャンプが5つも!
アメリカでは、絶対的王者と言ってもいいくらいの成績を出すネイサン・チェン選手。オリンピック代表は、確実だとは思われていたことと思います。
そして結果は、もちろんぶっちぎりの金メダル。スコアは、ISU非公認ながらも318.47というスコアでした。フリーでの4回転ジャンプは、5つも入っています。そしてその4回転ジャンプの質が良くなっていて、GOEも加点が多くもらえるようになってきました。
平昌オリンピックの演技に感動した!
ショートプログラムの演技で、コンビネーションジャンプが!
2018年2月に韓国で行われた平昌オリンピック。フィギュアスケートの男子シングル、特に日本では羽生結弦選手の怪我からの復帰戦となるオリンピックでの演技に注目が集まっていました。
ですがアメリカでは、18歳のオリンピック金メダリストの誕生を心待ちにしていたことと思います。そんな中、登場したアメリカのネイサン・チェン選手。ショートプログラムでの滑走順は、羽生結弦選手のすぐ後となっていました。
羽生結弦選手の66年ぶりの金メダリストに向けた渾身の演技。その後の観客の声援。ネイサン・チェン選手の耳に届いていなかったわけがないと思います。その影響があったのか、無かったのか分かりません。
ですが、ネイサン・チェン選手の演技は、目を疑うようなものでした。冒頭のジャンプでは、4回転は跳んだもののバランスを崩してコンビネーションジャンプに出来ませんでした。その後の、4回転ジャンプも3回転ジャンプも着氷でバランスを崩し、何とか立つのがやっと。そして、コンビネーションジャンプを入れられぬまま、演技を終えてしまいました。
ショートの得点は、82.27。100点を超えるのが当たり前になっていた2017/2018シーズンのネイサン・チェンとは思えない演技でした。そして順位は、17位。世界中のだれも予想しなかった順位となってしましました。
フリーでの巻き返しがすごすぎる!!!
その後フリーまでの間、ネイサン・チェン選手は、念入りにジャンプの練習を繰り返していたそうです。そして迎えたフリーの演技当日。フリーの演技では、もちろん最終グループでの滑走とはいきませんでした。ですが逆に、落ち着いて滑れたように感じます。
ネイサン・チェン選手の2018ピョンチャンオリンピックでのフリーの演技は、歴史にも残る演技と言えます。それは、男子シングル選手で初めて、フリーの演技に6つの4回転ジャンプを組み込んだプログラムだったのです。
そして、そのうちのほとんどのジャンプが加点をもらえるほどの出来。素晴らしい演技でした。ショートプログラムで、もう少し点数が伸びていたらと思うと、ショートでのジャンプの乱れが悔やまれました。
そして、フリーでネイサンチェン選手の出した得点は、215.08。世界最高得点に届きそうな点数でした。2014年ソチオリンピックの時、日本の浅田真央選手がショートで大きく崩れたことがありました。ショートが終わって涙の流れるインタビュー。そして、フリーでは、巻き返したと言う演技がありました。
まさに、2018年平昌オリンピックでのネイサン・チェン選手の演技もそんな復活の演技となりました。残念ながら表彰台には届きませんでしたが、ボーヤン・ジン選手に次いで第5位という成績となりました。
世界フィギュアスケート選手権の演技がすごい!
2018年3月に行われた世界フィギュアスケート選手権。羽生結弦選手が欠場し、日本からは宇野昌磨選手と田中刑事選手、友野一希選手が出場しました。
ショートは、安定感のある100点越え!
衣装が地味、なんて意見も見かけられるネイサンチェン選手。確かに、地味と言えば地味な気がしないでもないが、ですが、シンプルな衣装なだけに筋肉とかが、すごいです。太ももとか、すごい筋肉です。これが4回転ジャンプを跳ぶのには、必要なのでしょうね。
演技では、最初の4回転ルッツと3回転トウループと後半最初の4回転フリップでマイナスのGOEが付きました。ですが、全体にとてもよくまとまっていて、点数は、あたり前のように101.94点と、100点越えでした。
フリースケーティングのジャンプがすごすぎる!
世界選手権でのネイサン・チェン選手のフリーの演技。ネイサンチェン選手は、6本の4回転ジャンプを入れてきました。もう人間技とは思えません。最終滑走でのフリーの演技。スコアは、219.46でした。
4回転ジャンプの数を数えるのが、恒例となりそうです。でも、ステップシークエンスやスピンでも冶具は、レベル4をもらえるだけの実力のある演技をするので、ジャンプだけでなく、全体の演技を見ていきたいです。
アメリカのネイサン・チェン選手の演技について見てきました。ジャンプが武器ともいえるネイサン・チェン選手なのですが、実は、ステップやスピンの評価も高かったりしています。フィギュアスケートの魅力は、ジャンプだけではないとは思いますが、ここまで簡単に4回転ジャンプを跳ぶなんて、ほんとにこれからも楽しみにしたい選手です。
来シーズンも楽しみにしていきたいと思います。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。