長洲未来がトリプルアクセルを飛ぶ理由!平昌オリンピック出場かけた挑戦とは?

長洲未来

フィギュアスケートの浅田真央さんが選手を引退したのが、2017年4月。清楚な服装と後ろで一つに結んだ髪型が好印象でした。会見中、質問をされる人の方をまっすぐに向いて、一つ一つの質問に丁寧に答えていらっしゃるところも素敵でしたよね。

浅田真央さんとライバルと言われ続けてきた韓国のフィギュアスケート、キム・ヨナ選手。浅田真央選手とスタイルも年齢もよく似ていて、事あるごとに浅田真央選手と比較されていました。

そんなキム・ヨナ選手は、トリプルアクセルと飛ばない選手でした。ですが、2010年バンクーバーオリンピックでは、浅田真央選手を抑えて金メダルを獲得します。

この時日本では、なぜトリプルアクセルを飛ばないキム・ヨナ選手が金メダルなのか?との声がありました。トリプルアクセル(3A)を飛ぶ選手にも理由があり、トリプルアクセルを飛ばない選手にも理由があります。

なぜトリプルアクセルを女子選手は飛ぶのか?そして飛ばないのか?その理由について書いていきます。

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長洲未来がトリプルアクセル(3A)を飛ぶ理由とは?

長洲未来選手は、国籍はアメリカ、ご両親は日本人です。ご両親は、アメリカでお寿司屋さんを営んでいらっしゃいます。そんな長洲未来選手が、2018年1月始め全米フィギュアスケート選手権でトリプルアクセルをプログラムに組み込んできました。

2018年1月に行われた全米フィギュアスケート選手権は、アメリカフィギュアスケート選手にとって、2018年2月に韓国・ピョンチャンで行われる冬季オリンピックの出場選考を兼ねた大切な大会。その大会で、転ぶリスクのあるトリプルアクセルをプログラムに入れてきた長洲未来選手。

今シーズンのブラディ・テネル選手は、2017/2018シーズン前半グランプリシリーズでは、最終戦のアメリカ大会1回だけの出場でした。そのアメリカ大会での結果は、宮原知子選手、坂本花織選手に続いて第3位銅メダルという成績。スコアは、204.10。目に見えて調子を上げてきていました。

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そのブラディ・テネル選手に勝つためには、リスクのあるトリプルアクセルで高い点数を出したい。その思いがあったからだと思います。トリプルアクセルの基礎点は、3回転ジャンプの中でも最も高い8.5もし失敗したとしても、基礎点8.5からのマイナスとなるので、他の3回転ジャンプを飛ぶよりも高い点数になる可能性があります

長洲 未来

 

ブラディ・テネルがトリプルアクセル(3A)を飛ばない理由とは?

ブラディ・テネル選手がトリプルアクセルを飛ばない理由。それは、リスクの高いトリプルアクセルで高得点を狙うより、ジャンプのグレードを下げてでも一つ一つの要素を綺麗にミスなく演技することで、GOE(出来栄え点)の加算を積み上げていく。そして結果、誰よりも高い点数を得ることが出来る戦略だといえるからです。

ブラディ・テネル選手、今シーズン(2017/2018シーズン)は、シーズン途中から目に見えて調子を上げてきています。2015年、2016年と二年続けてシーズンオフに疲労骨折を繰り返してきたブラディテネル選手。怪我があり、思うような結果が出せない時期もあったようです。

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ですが怪我を繰り返さないトレーニングを取り入れることで、2017/2018シーズンは、シンデレラストーリーを駆け上がっています。日本の坂本花織選手のようです。平昌オリンピック出場枠まで自力でつかみ取りました。

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浅田真央vsキム・ヨナ、長洲未来vsブラディ・テネルの戦い方

そもそもトリプルアクセルとは、ジャンプの中でも唯一前向きに飛び始めるジャンプです。前向きにジャンプに入り、後ろ向きに降りるため、半回転、他の5種類のジャンプより余計に飛ぶことになります。

浅田真央さんが2014ソチオリンピックの時、SPショート冒頭でのトリプルアクセルに転倒してしまい、SPショートの順位がなんと16位。その後のFSフリーでは、渾身の巻き返しを見せて、挑んだFSフリーでの演技です。涙無くしては見られない動画です。

トリプルアクセルは3回転半飛ぶため、その分高く飛ぶ必要も。このバランスの違いがトリプルアクセルに挑戦するあまり、他のジャンプのバランスまで崩してしまうというリスクがあるそうです。

そうした難しいトリプルアクセルジャンプを武器に戦ってきた浅田真央選手と戦っている長洲未来選手。そして、ジャンプのグレードを下げたとしてもGOE(出来栄え点)で積み上げていったキム・ヨナ選手と、積み上げているブラディ・テネル選手

そんな戦術の違いがあるように感じています。2018平昌オリンピック後には、ルール改定も控えていて、男子の四回転ジャンプの得点は低く設定される案も出ているようです。

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日本では、紀平梨花選手が2017年12月全日本フィギュアスケート選手権でトリプルアクセル7人目の成功者となりました。1988/89シーズンで伊藤みどりさんが女子選手で初めて決めたトリプルアクセルが、選手たちの夢をかなえようとしています。

フィギュアスケートはジャンプだけが魅力ではないですが、注目されることの多いトリプルアクセル。これからもフィギュアスケートを応援していきたいと思います。

 

最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。

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