フィギュアスケートルール改正2018まとめ|クワド基礎点減・ボーナスジャンプ回数制限

羽生結弦

冬の人気スポーツの一つ、フィギュアスケート。2018年2月の平昌オリンピックでも大人気でした。男子シングルでは、羽生結弦選手の66年ぶりとなる2大会連続金メダル獲得。そして、日本人選手の金銀メダルの獲得。

そして女子シングルもペアもアイスダンスの選手たちも、持てる力を存分に発揮してくれた大会でした。そして、シーズンオフとなり選手たちの練習拠点の変更などのニュースもちらほら聞かれてきています。

そんな中選手たちは、2022年北京オリンピックへの1年目のシーズンに向けて練習に励んでいることと思います。オリンピックが終わると次のオリンピックに向けてのルール改正が行われます。

2018年6月ISU総会にてルール改正が行われました。総会で改正が決定したルールを見ていきましょう。

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演技時間の短縮|男子シングルとペアが4分30秒から4分に

男子シングルとペアのフリースケーティング(FS)の演技時間が4分へと変更になります。これまでは4分30秒でした。

【2018改正】男子シングル・ペアFS演技時間 4分

 

ジャンプ数の減少|男子シングルフリースケーティングのジャンプ数8個から7個へ

男子シングルのフリースケーティングでのジャンプ数が7個へと変更となります。これまでは、8個でした。

8個のジャンプをこなすために、2回転のジャンプを無理やりプログラムに入れていた選手にとっては、いいことかもしれませんね。

【2018改正】男子シングル・フリースケーティング(FS)ジャンプ数7個

 

ジャンプ基礎点の変更|4回転ジャンプの得点が減少

4回転ジャンプの基礎点が大幅に改正されています。詳しくはこちらの記事に書かれていますが、

フィギュアスケートルール改正2018|ジャンプ基礎点(点数)変更【案】まとめ

4回転(クワド)ジャンプと3回転(トリプル)ジャンプの基礎点が下げられています。

そして、GOE(出来栄え点)についても改正されています。

【2018改正】ジャンプの基礎点を変更

 

ジャンプ出来栄え点(GOE)11段階に変更

これまで7段階であったGOE(出来栄え点)が11段階へと変更となりました。

  • +5(基礎点の50%を加点)
  • +4(基礎点の40%を加点)
  • +3(基礎点の30%を加点)
  • +2(基礎点の20%を加点)
  • +1(基礎点の10%を加点)
  • -1(基礎点の10%を減点)
  • -2(基礎点の20%を減点)
  • -3(基礎点の30%を減点)
  • -4(基礎点の40%を減点)
  • -5(基礎点の50%を減点)

の11段階での評価となり、最大では基礎点の50%が加点され、最低では基礎点の50%が減点されます。

最大の加点が取れれば、これまでのジャンプよりも高得点を狙えるジャンプもあります。ですが質が悪い場合には、これまで以上に減点されることもあります。

【2018改正】ジャンプのGOEを11段階に変更

 

男子シングルフリーでの4回転ジャンプ同種類は2回まで

男子シングルのフリースケーティングで、4回転ジャンプを跳ぶ場合、同じジャンプの繰り返しは1度まで、というルール改正です。

例えば、男子フリーの中で、4回転サルコウを一度飛んだら、繰り返すのはあと一回だけ。つまり、2回しか飛んじゃだめだよ。ということです。そして、繰り返すときにはどちらかの4回転サルコウは、コンビネーションジャンプにすることになります。この点の変更はありません。

選手たちは、ジャンプを飛び損ねたりすると、演技中に次のジャンプはこれに変更して、あれをコンビネーションにして、もう一回ジャンプだけで跳んで…、とリンクの上で演技中に考えているそうです。

【2018改正】男子シングルフリースケーティングFSでの4回転ジャンプ同種類は、2回まで

 

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得点アップのジャンプは、ショート1本・フリー3本に

平昌オリンピックで賛否両論を巻き起こしたのが、ロシアのアリーナ・ザギトワ選手のジャンプ構成。1.1倍となる後半にすべてのジャンプを跳ぶという極端ではありながらも難しいプログラムで、平昌オリンピックでは、金メダルを獲得しました。

そんな賛否両論、物議をかもしたボーナスジャンプについての改正です。

演技後半での得点アップするジャンプは、シングルでは最後の1本、フリースケーティングでは最後の3本のみとなりました。

【2018改正】得点アップのジャンプ…シングルでは最後1本・フリーでは最後の3本

 

コレオグラフィックシークエンスとスピン・ステップを基礎点とGOE(11段階)で評価、基礎点も変更

演技後半のコレオグラフィック・シークエンスの評価が高くなる改正となりました。

コレオグラフィック・シークエンスがジャンプ同様、11段階の評価となります。スピンとステップも同様に11段階評価です。

コレオグラフィックシークエンスの基礎点が2.0から3.0へと変更となります。

【2018改正】コレオグラフィックシークエンスの基礎点が3.0に変更、出来栄え点(GOE)は11段階で評価

 

アイスダンスのショートダンスを『リズムダンス』へ変更

アイスダンスのショート、ショートダンスが、リズムダンスに変更となります。

【2018改正】アイスダンスショートが、リズムダンスに変更

 

まとめ

『フィギュアスケートルール改正2018|クワド基礎点減・ボーナスジャンプ回数制限』としてまとめてきました。

平昌オリンピック開催中から言われてきた演技後半の得点アップとなるジャンプ。この件についても改正が行われました。

4回転ジャンプについても、基礎点が下げられ、質の高いジャンプに関しては評価するというルール改正になりました。このルールにのっとって、北京オリンピックまで競技が行われていくことになります。

プログラムの変更などあるので、2018/2019シーズンも楽しみになってきました。

 

最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。

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