フィギュアスケートルール改正2018|ジャンプ基礎点(点数)変更まとめ

ISU

フィギュアスケートがオフシーズンとなっています。2018年2月に行われた平昌オリンピックでは、男子シングルでは羽生結弦選手が2度目の金メダルを獲得しました。

女子シングルでは、ロシアのアリーナ・ザギトワ選手が、先輩のエフゲニア・メドベージェワ選手をわずかの差で越えて、金メダルを獲得しました。エフゲニア・メドベージェワ選手は、2018年春からはカナダのブライアン・オーサーコーチ率いるクリケットクラブでの練習を始めているようです。

クリケットクラブには、この春、中国からはボーヤン・ジン選手が、アメリカからは、ジェイソン・ブラウン選手が練習拠点をそれぞれ映しています。

羽生結弦選手とハビエル・フェルナンデス選手がいるクリケットクラブのリンクに、エフゲニア・メドベージェワ選手とボーヤン・ジン選手、ジェイソン・ブラウン選手が練習していると思うと、豪華な顔ぶれですね。

2018/2019シーズンインが楽しみなフィギュアスケートなのですが、その前に2022北京オリンピックに向けてのルール改正が行われます。

間もなく総会が開かれ、改正されることとなりますが、どんなところがルール改正されようとしているのか、まずはジャンプの点数の変更点から見ていきましょう。

2018年6月ISU総会後のルール改正が決定した事項は、【2018改正】としてまとめていきます。

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【2018改正】フィギュアスケートジャンプの得点の変更点は?

フィギュアスケートのジャンプと言えば、トップ選手は、女子は3回転、男子は4回転を飛ぶことが主流になってきました。

そんなジャンプですが、点数の改正点はこのようになっています。青太文字が新しい得点になるのではないかという【改正案】となっている点数です。

2018年6月のルール改正で、ジャンプの基礎点が変更となりました。【改正】とあるスコアが2018/2019シーズンから採用される点数です

回転数 名称 略称 基礎点 基礎点V 基礎点V1
1回転ジャンプ
シングル(1回転) トゥループ 1T 0.4 0.3  
【改正】 0.40
サルコウ 1S 0.4 0.3  
【改正】 0.40
ループ 1Lo 0.5 0.4  
【改正】 0.50
フリップ 1F 0.5 0.4 0.3
【改正】 0.50
ルッツ 1Lz 0.6 0.5 0.4
【改正】 0.60
アクセル 1A 1.1 0.8  
【改正】  1.10    
2回転ジャンプ
ダブル(2回転) トゥループ 2T 1.3 0.9  
【改正】 1.10
サルコウ 2S 1.3 0.9  
【改正】 1.30
ループ 2Lo 1.8 1.3  
【改正】 1.70
フリップ 2F 1.9 1.4 1.3
【改正】 1.80
ルッツ 2Lz 2.1 1.5 1.4
【改正】 2.10
アクセル 2A 3.3 2.3  
【改正】 3.30
 3回転ジャンプ
トリプル(3回転) トゥループ 3T 4.3 3.0  
【改正】 4.20
サルコウ 3S 4.4 3.1  
【改正】 4.30
ループ 3Lo 5.1 3.6  
【改正】 4.90
フリップ 3F 5.3 3.7 3.2
【改正】 5.30
ルッツ 3Lz 6.0 4.2 3.6
【改正】 5.90
アクセル 3A 8.5 5.9  
【改正】 8.00
  4回転ジャンプ
クワド(4回転) トゥループ 4T 10.3 8.0  
【改正】 9.50
サルコウ 4S 10.5 8.1  
【改正】 9.70
ループ 4Lo 12.0 8.4  
【改正】 10.50
フリップ 4F 12.3 8.6 8.0
【改正】 11.00
ルッツ 4Lz 13.6 9.5 8.4
【改正】 11.50
アクセル 4A 15.0 10.5  
【改正】 12.50

改正案を見る限り、4回転ジャンプ、3回転ジャンプの点数の低さが際立っています。2回転はまだいいにしろ、3回転、4回転のジャンプの点数の下げ幅が大きいと思いませんか。

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この基礎点に、GOE(技の質を評価する出来栄え点)を加算していくと、これまでとはまた違った得点になってきます。次は、GOEの点数について見ていきましょう。

 

【2018改正】フィギュアスケートジャンプのGOEの得点は11段階評価で決定!

フィギュアスケートのジャンプの基礎点(得点)を紹介しました。改正案でのGOEは、プラス評価5段階、マイナス評価5段階の合計10段階が加減されることとなっています。基礎点のプラスマイナス0も合わせて、11段階の点数の加減で評価されることとなります。

それぞれ基礎点の10%~50%の点数をプラス、マイナスしていきます。

例えば、トリプルサルコウの場合。基礎点は、4.30。10%は0.43、20%は0.86…と加減していきます。

-5 ー4 ー3 ー2 ー1 基礎点 +1 +2 +3 +4 +5
2.15 2.58 3.01 3.44 3.87 4.30 4.73 5.16 5.59 6.02 6.45

質の良いトリプル(3回転)サルコウを飛んだとすると、GOEが『2.15』プラスされて、『6.45』になる可能性もあります。

出来るかできないかという難度の高いジャンプに挑戦するよりも、質の良い得意なジャンプの精度を上げていくことのが、高得点につながるなんてことも起きてきそうです。

2018年6月のISU総会の中で、GOEが11段階で評価されるということが決定しました。このことにより、ジャンプの出来栄えが綿密に評価されることとなります。

一例として、4回転サルコウの場合を見ていきましょう。4回転サルコウの基礎点は、『9.70』これに、GOE最高レベル+5の評価が付いたとすると、『14.55』となり、最低レベル-5の評価が付いたとすると、『4.85』となってしまいます。

ちなみに、トリプル(3回転)サルコウは、基礎点が『4.30』。最高レベル+5の評価が付いた場合、『6.45』となります。

-5評価の4回転サルコウ『4.85』よりも、+5評価の3回転サルコウ『6.45』の方が、高い得点を取ることが出来るのです。

4回転サルコウ
-5 ー4 ー3 ー2 ー1 基礎点 +1 +2 +3 +4 +5
-4.85 -3.88 -2.91 -1.94 -0.97 9.70 +0.97 +1.94 +2.91 +3.88 +4.85
4.85
3回転サルコウ
-5 ー4 ー3 ー2 ー1 基礎点 +1 +2 +3 +4 +5
-2.15 -1.72 -1.29 -0.86 -0.43 4.30 +0.43 +0.86 +1.29 +1.72 +2.15
6.45

ロシアでは、ジュニア選手が4回転ジャンプを跳んでいます。ジャンプに磨きをかける選手がいる中、ジャンプの質にこだわる選手たちもいます。どちらの戦術が、得点を伸ばしてくるのか、2018/2019シーズン楽しみですね。

 

まとめ

『フィギュアスケートルール改正2018|ジャンプ基礎点(点数)変更【案】まとめ』として記事にしてきました。4回転(クワド)ジャンプを飛ぶ選手が多くなり、フィギュアスケートという競技も変わりつつあるような気がします。

『美しいスケーティング技術を競う』というよりは、『飛べるジャンプの種類の多さを競う』ような、体操競技にも似た雰囲気を持ち始めてきた2017/2018シーズンだったように感じます。

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そんなジャンプばかりのフィギュアスケートから、スピン、ステップ、ターンなどスケーティング技術の上手さを競うような競技へと変わろうとしているように感じます。

2022北京オリンピックへの最初である、2018/2019シーズン。新しいオリンピックへの4年の最初の年として、どんな風にフィギュアスケートのルールが改正されるのか、目が離せません。

2018年6月4日14:00(日本時間)現在、まだ改正案です。ISU国際スケート連盟の総会は、スペインセビリアで2018年6月4日~8日(現地時間)に行われます。

ルール改正により、ジャンプの点数は大幅に変更となりましたね。2018/2019シーズン、選手たちが北京オリンピックへ向けての1年目となるシーズンでどう戦ってくるのか、楽しみですね。

 

最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。

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