2018年平昌オリンピックが開幕中です。どの選手もこの舞台を目指して、4年間どころか何年も何年も練習を積み重ねて来ています。
平昌オリンピックフィギュアスケート、個人戦の前に団体戦が行われました。その団体戦の女子シングル・フリーに登場した長洲未来選手。オリンピック史上3人目となるトリプルアクセルを決めました。
そんな長洲未来選手の演技の時、右足太ももに『USA』の文字が。ネットでは、タトゥーでは?と話題になっていました。ですがこの文字、キネシオロジーテープと言う筋肉の炎症による痛みを軽くしたり、筋肉の働きを助けてくれたりする役目があるそう。
アメリカ選手専用に支給されているものだそうです。凍傷の予防に顔に貼ったりすることもあるそう。
女子選手がオリンピックで決めたトリプルアクセル。オリンピック史上3人目となるそうです。歴代女子選手は、もちろん浅田真央さんと伊藤みどりさん。オリンピック以外でもトリプルアクセルを決めている浅田真央さんと伊藤みどりさんですが、記念すべきオリンピックでの動画を見ていきましょう。
史上初3A!伊藤みどりさんの1992アルベールビルオリンピック
トリプルアクセルを世界で初めて決めた女子選手は、日本の伊藤みどりさん。
伊藤みどりさんのオリンピック出場は、1988年カルガリーオリンピックと1992年アルベールビルオリンピックの2回。最初のオリンピック出場となる1988年カルガリーでは、トリプルアクセルは飛んでいません。
それでも5種類の3回転ジャンプを飛ぶことが出来ていました。カルガリーでは、5位という成績。
そして、1992年2回目のオリンピック出場となるアルベールビルオリンピック。この舞台で、女子フィギュアスケート史上初となるトリプルアクセルを決めます。ですが、成績は、クリスティ・ヤマグチに次いで第2位。銀メダルでした。
トリプルアクセルを飛ぶ銀メダリストと、トリプルアクセルだけではない評価を受ける金メダリスト。浅田真央さんとキム・ヨナさんのオリンピックでもあったようなストーリーですね。
クリスティ・ヤマグチは、アメリカのフィギュアスケート選手。平昌オリンピックのアメリカフィギュアスケート代表となっているカレン・チェン選手とも親交のあるスケーターです。
史上2人目!浅田真央のバンクーバーとソチオリンピック
2010年バンクーバーオリンピック
2010年バンクーバーオリンピックでは、トリプルアクセルを武器にする浅田真央さんと3Aを除く3回転ジャンプの完成度と芸術性で戦うキム・ヨナさんだったように思います。

キム・ヨナさんが金メダルを取った時、日本ではトリプルアクセルを飛ぶ浅田真央さんのが点数が低いなんておかしい、という議論もあったようです。ですが、加点のつくジャンプを美しく飛び、スピンやステップでの評価も高いキム・ヨナ選手。
当時のキム・ヨナさんのコーチは、現在の羽生結弦選手のコーチも務めるブライアン・オーサーさんでした。ジャンプだけではない美しいフィギュアスケートで、加点が付くスケーティングを指導するオーサーコーチ。
オリンピックの舞台で、金メダルを獲得したのは、1つの大技よりも加点を積み上げていくスケーティングだったようです。
2014年ソチオリンピック
2014年、浅田真央選手に回めのオリンピックとなるソチオリンピック。ショートプログラムでのジャンプのミスから、ショートを終えての順位は、16位。
日本中が暗い気持ちになったように感じました。これから真央ちゃんはどうなってしまうのだろうと心配にもなりました。

もう失うものはないと、渾身の演技で臨んだフリースケーティング。いつも以上の浅田真央さんの演技で巻き返し、第6位入賞まで順位を上げました。日本中が浅田真央さんの演技に涙したのではないでしょうか。
そんな大技だけではない夢のあるトリプルアクセルという技。オリンピック史上2人目にトリプルアクセルを決めたのは、浅田真央さんでした。それも2大会連続は、史上初です。
史上3人目!長洲未来の平昌オリンピック
まだ平昌オリンピックの団体戦が終了したところですが、平昌オリンピックの団体戦女子シングルフリーの演技の中で、アメリカ代表の長洲未来選手が、トリプルアクセルを決めました。
2017年全米フィギュアスケート選手権でトリプルアクセルを決め、アメリカ代表の座を射止めた長洲未来選手。200点を超えるスコアに鳥肌が立つほどでした。その時の演技がこちら。
そんな満身創痍の演技で臨んだ全米選手権。ベテランのアシュリーワグナー選手を上回るスコアを出して、長洲未来選手は、アメリカ代表となりました。

そして、2018年2月韓国・平昌オリンピック・団体戦。予選となるショートプログラムを終えて、上位5か国に残ったアメリカはフリーへと進みました。そのフリー女子シングルの演技の中で、長洲未来選手はトリプルアクセルを決めました。
全米選手権の時のような危うい感じはなく、しっかりとしたトリプルアクセルの着氷でした。2018年平昌オリンピックのフィギュアスケートは、団体戦が終了したところ。
長洲未来選手が登場する女子シングルの演技は、約一週間後。その女子シングルの舞台でもきっとトリプルアクセルに挑戦してくれるでしょう。
長洲未来選手のご両親は日本人。トリプルアクセルは日本の伝統、と長洲未来選手のルーツである日本への思いをインタビューで答えていたそうです。
名前を聞いているとアメリカ人選手とは思えないほど親近感のある長洲未来選手。女子シングルの演技でもトリプルアクセルを成功させて少しでもいいスコアを獲得してほしいと思います。
(史上4人目!カミラ・ワリエワの北京オリンピック)
ドーピング問題が取りざたされているさなかではありますが、トリプルアクセルを成功したロシアの代表として出場している、カミラ・ワリエワ選手の団体でのトリプルアクセル。

史上4人目のオリンピックでのトリプルアクセル成功者となります。
史上5人目!樋口新葉の北京オリンピック

まとめ
『オリンピックでトリプルアクセルを決めた女子歴代選手は?長洲未来とあと2人は?』としてまとめてきました。
最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。