フィギュアスケートの羽生結弦選手が2018年平昌オリンピックで、2大会連続となる金メダル獲得しました。冬季オリンピックフィギュアスケートで、2大会連続金メダル獲得したのは、66年ぶり。
ものすごいストーリーに世界中の人が感動したのではないかと思います。そして、宇野昌磨選手も銀メダルを獲得。
日本人2選手が金銀メダルを獲得という、日本にとっても歴史的な記録となりました。そんな偉業を成し遂げた羽生結弦選手が、試合後のインタビューの中でコメントしたこと。
それが、四回転(クワド)アクセルに挑戦する、ということ。ものすごい技です。トリプル(3回転)アクセルが得意な羽生結弦選手だけに、これも実現してしまうような気がします。
4回転(クワド)アクセルがあれば、次の2022年北京オリンピックも戦えると思います。またものすごい記録に立ち会えるかもしれないと思うと、ワクワクしますね。そんな夢のあるアクセルジャンプについて見ていきましょう。
トリプルアクセルとは?3Aの名前の由来や基礎点は?
アクセルジャンプを始めて跳んだアクセル・パウルゼンとは?名前の由来とは?
フィギュアスケートのトリプルアクセルとは、アクセル・パウルゼン(Axel Rudolf Paulsen)と言うフィギュアスケート選手が始めて跳んだジャンプ。

アクセル・パウルゼンは、ノルウェーのフィギュアスケート選手。1855年7月18日生まれ、1938年2月9日(享年81歳)。アクセル・パウルゼンは、スピードスケート選手として活躍した後、最初のフィギュアスケートの国際大会(Great International Skating Tournament)で銅メダリストとなりました。
アクセル・パウルゼンが初めてアクセルジャンプを成功させたとき、はいていたスケート靴は、スピードスケート用の刃の長いスケート靴だったといいます。
オリンピックで初めてダブルアクセルを成功させたのは?ディック・バトンってどこの国の人?
羽生結弦選手が2018年平昌オリンピックで、66年ぶりにオリンピック金メダル2連覇2人目という歴史を作りました。66年前、冬季オリンピックフィギュアスケートで2大会連続金メダルを獲得したのが、アメリカのディック・バトンさん。

そのディック・バトンさんが、2度目の金メダルを獲得した1952年オスロオリンピックで初めてダブルアクセル(2回転半)を跳んだそうです。
[arve url=”https://youtu.be/4WhLzAcJ92Y” autoplay=”no” /]ディック・バトンさんは、1929年7月生まれ 88歳。

トリプルアクセルを始めて跳んだのは?デヴィッド・ジェンキンスの戦績は?
1950年代後半には、デヴィッド・ウィルキンソン・ジェンキンス(David Wilkinson Jenkins)さんがトリプルアクセルを成功。

デヴィッド・ジェンキンスさんは、1960年スコーバレーオリンピック金メダルを獲得。
[arve url=”https://youtu.be/w2unFSmlNjI” autoplay=”no” /]1956年コルティナダンペッツォオリンピック銅メダルを、世界選手権では、1957年から1959年の3年間金メダルを獲得しています。

デヴィッド・ジェンキンスさんは、1936年6月生まれ 81歳。
世界選手権で初めてトリプルアクセルを成功させたヴァーン・テイラーとは?
世界フィギュアスケート選手権でトリプルアクセルを初めて成功させたのは、1978年カナダ人フィギュアスケーター・ヴァーン・テイラー(Vern Taylor)さん。

トリプルアクセル歴代女子成功者は?
公認試合でトリプルアクセルを成功させた歴代女子選手は、8人。練習で成功させた選手まで含めるともっと多いのでしょう。
2018年2月までにトリプルアクセルを成功させた選手はこのようになっています。
長洲未来/アメリカ
長洲未来選手は、ご両親が日本人、長洲未来選手自身は、アメリカ生まれアメリカ育ちだそう。日本を意識して育っただけあって、伊藤みどりさんや浅田真央さんが成功したトリプルアクセルを成功させたい思いがあったそうです。

トリプルアクセルを初めて決めたのは、2017/2018シーズン。長洲未来選手24歳、USインターナショナルクラシックでのこと。
ショートフリーのGOE(出来栄え点)は、ショート 『-1.60』、フリー 『-0.4』。プラス評価はもらえませんでしたが、『トリプルアクセル』として認められた大会となりました。
その後、2018年平昌オリンピックへの代表選考を兼ねた全米フィギュアスケート選手権でも挑戦。もちろん、2018年平昌オリンピックでもトリプルアクセルに挑戦しました。
オリンピックでトリプルアクセルを跳んだ3人目の選手です。1人目は伊藤みどりさん、2人目は浅田真央さん。
紀平梨花/日本
紀平梨花選手がトリプルアクセルを成功させたのは、2017/2018シーズン。12月の全日本フィギュアスケート選手権でのこと。

ショートでは1.43。フリーでは、トリプル(3回転)アクセル+トリプル(3回転)トウループのコンビネーションジャンプで1.86、単発のトリプル(3回転)アクセルでは1.71の出来栄え点(GOE)をもらっています。
とても綺麗なトリプルアクセルを跳ぶ紀平梨花選手です。今後の試合がとても楽しみです。
浅田真央/日本
小学生時から、トリプル(3回転)アクセルの練習をしてきたそう。大会で初めて成功させたのは、2003年13歳の時中部ブロック大会・ノービスAでのこと。トリプル(3回転)アクセル+ダブル(2回転)トウループのコンビネーションジャンプを成功させています。

オリンピックでトリプルアクセルを成功させたのは、伊藤みどりさんに次いで2人目。
エリザベータ・トゥクタミシェワ/ロシア
2014/2015シーズンの世界選手権ショートプログラムで、初めてトリプルアクセルを成功。

出来栄え点(GOE)は1.57もらっています。この時の世界選手権ショートプログラムSPでエリザベータ・トゥクタミシェワ選手、77.62のスコアを獲得しています。
リュドミラ・ネリディナ/ロシア
トリプルアクセルを決めた選手としてあまり有名でない感じのリュドミラ・ネリディナさん。ロシアの選手でした。

2002/2003シーズン、ISUグランプリシリーズ・スケートアメリカでトリプルアクセルを成功させたそうです。そのシーズンは、シニアデビューした年だったそう。
ロシア選手では、最初のトリプルアクセル成功者ということに。
中野友加里/日本
リュドミラ・ネリディナ選手がトリプルアクセルを成功させる大会の少し前で、トリプルアクセルを決めた中野友加里選手。

2002/2003シーズンISUグランプリシリーズ・スケートアメリカでのこと。中野友加里さんがトリプルアクセルを成功させるまでには、10年ほどの年月が経っていたそうです。
中野友加里さんがトリプルアクセルを成功させる10年前に成功させたのが、トーニャ・ハーディングさん。
トーニャ・ハーディング/アメリカ
トーニャ・ハーディングさんがトリプルアクセルを成功させたのは、1991年全米フィギュアスケート選手権でのこと。その大会でトーニャ・ハーディングさんは優勝。

伊藤みどりさんに次いで、史上2人目のトリプルアクセル成功者となりました。
伊藤みどり/日本
伊藤みどりさんがトリプルアクセルに成功したのは、1988/1989シーズン。伊藤みどりさんが、19歳のとき。

伊藤みどりさんがトリプルアクセルを跳んで活躍していたころ、管理人は小学生でした。テレビの中でものすごいスピードで滑走し、くるくる回る伊藤みどりさんを見るのがすごく好きでした。
フィギュアスケートの試合は、夜遅く行われることも多く、母に夜起こしてもらいながら見たこともあったような気がします。
[arve url=”https://youtu.be/uYGjxzzuN8w” autoplay=”no” /]そして、トリプルアクセルを成功したころ、管理人の記憶が正しければ、上位入賞が叶わなかった試合でも、エキシビションにトリプルアクセルを跳ぶためだけに、伊藤みどりさんは出場してくていたように思います。
そんな史上初のトリプルアクセルを跳んだ伝説の女子選手、伊藤みどりさん。現在は、九州のスケートセンターでスケートを教えていらっしゃるそう。ご結婚されてお幸せに暮らしていらっしゃるのですね。
4回転(クワド)アクセルが成功したら得点は?
2018年平昌オリンピックの男子シングルで羽生結弦選手が66年ぶりとなる2大会連続の金メダル獲得を成し遂げました。その後の羽生結弦選手のコメントの中で、4回転アクセルを跳ぶことが今のモチベーションになっている、とコメントしていました。
4回転(クワド)アクセルを試合で成功させた人は、まだいません。
4回転アクセルの点数(基礎点)は、15.0。基礎点Vは、10.5。チャレンジするだけの価値はありそうなジャンプですね。GOE(出来栄え点)は、『-4』『-2.4』『-1.2』『+1.2』『+2.4』『+3.6』で加減されます。
最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。