フィギュアスケートの2019/2020シーズンが始まりました。各選手、ショートやフリーの新プログラムや曲が発表される中、宇野昌磨選手に1つ気になる話題があります。
宇野昌磨選手に関する気になる話題、それは、コーチが不在だということ。宇野昌磨選手と言えば、浅田真央さんと同じ東海グランプリで山田満智子コーチや樋口美穂子コーチに指導を受けていました。
ですが2019/2020シーズンに入る直前6月、東海グランプリを卒業するという発表がありました。宇野昌磨選手がコーチ不在の理由をまとめていきます。
宇野昌磨がコーチ不在の3つの理由とは?
宇野昌磨選手の2019/2020シーズンはコーチ不在のままスタートしました。コーチ不在だなんて、練習できるのだろうか、2019/2020シーズンの成績はどうなってしまうんだろうか、と気になってしまいます。
東海グランプリの山田満智子コーチからの助言
宇野昌磨選手が山田満智子コーチ、樋口美穂子コーチの元から離れることになったのには、こんなことがあったそうです。
「満知子先生には『離れた方がいいんじゃないか』とお話をいただいて。小さいときから、お互いに知りすぎて、先生と選手以上、家族のような中でやってきた中で、だからこそいいところも悪いところもあるんじゃないか、違う環境にしたほうがいいんじゃないか、と」
その言葉が、きっかけだった。また、樋口コーチの言葉も後押しになった。
「これからもいちばん応援する、どんな形になっても応援するから、がんばってください、と言っていただきました」
出典:Sports Graphic Number Web
山田満智子コーチと言えば、東海グランプリで長年フィギュアスケートの指導をして生きている名コーチ。さかのぼれば、トリプルアクセルを女子で初めて成功させた伊藤みどり選手、そして浅田真央選手を指導されてきました。
ここ数年、宇野昌磨選手のコーチを務めている樋口美穂子コーチも、元々はフィギュアスケート選手。伊藤みどり選手と一緒にリンクで練習をしていたといいます。
5歳の時から東海グランプリのリンクで滑り、山田コーチも樋口コーチも長年にわたって指導を仰ぐ家族のような関係だそう。
そんな居心地のいい場所から、海外や東海グランプリ以外に練習の拠点やコーチを求めるのは、宇野昌磨選手の可能性を信じるからこその親心なのかもしれません。
宇野昌磨選手自身に一人でも不安がない
『コーチが不在』、そんなことがあると選手としては不安になるものなのではないでしょうか。学ぶべき場所があることで、安心してしまうというのは誰にでもあることかもしれません。
ですが、宇野昌磨選手には、コーチが不在という事実に対して不安感が無いようなのです。インタビューでもこのようにコメントされています。
「不安はないです。1人で僕はできると思っているので」
出典:Sports Graphic Number Web
1人で出来る、というと、過信やおごりがあるのでは?と思ってしまいがちですが、宇野昌磨選手の場合、決してそのようには感じられません。
2019/2020シーズンは、急遽コーチ不在という状況になったので、新たなコーチにすぐに始まる2019/2020シーズンの試合への帯同をお願いすることにも気が引ける、という理由もあるようです。
試合への準備などや練習場所の確保については、日本スケート連盟からのサポートはあるでしょうし、しばらくの間は、コーチ不在の状況を楽しんでもいいのかもしれません。
新たなものを組み合わせて新しい自分を見せたい
宇野昌磨選手は、21歳となりました。大人の宇野昌磨選手は、インタビューでこのようなコメントもされています。
「世界選手権があったから先生のもとを離れたわけではないです。毎年、僕は成績を出せるように強い思いは持っています。ただ今年は、成績も出したいですが、自分のスケートをとにかくみつけたい、探したいなと思います」
『自分のスケートを見つけたい、探したい。』
宇野昌磨選手の本音なのかもしれません。山田満智子コーチも宇野昌磨選手のこの気持ちを察しての言葉だったのかもしれません。
山田満智子コーチや樋口美穂子コーチとの関係が悪くなっていないことは、全く考えられません。それでも人間が自立したい、自分の力を試したい、というのは、成長の中でとっても大切な過程かもしれません。
2019/2020シーズンからスタートする、新しい宇野昌磨選手に期待したいです。
宇野昌磨のコーチ不在のフランス杯からコーチ決定までを追跡
宇野昌磨選手、2019/2020シーズンは、コーチ不在の中一人で大観衆の声援を受け、戦っているような印象です。
そんなけなげな宇野昌磨選手について、目が離せない、心配で仕方ない、そんなファンの方々もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
試合一つ一つをこなしていく中で、宇野昌磨選手の中にもコーチ不在に関する心境の変化もあるのではないかと感じます。
そんな宇野昌磨選手の心境の変化から、コーチが決定するところまでファンの一人としてまとめていきます。
フランス杯ショート後のインタビューでの宇野昌磨選手の心境は?
グランプリシリーズの初戦となるフランス杯・ショートプログラムで、第4位と出遅れた宇野昌磨選手。第4位はまだまだ表彰台を狙える余地のある順位。
宇野昌磨選手自身にもコーチ不在による影響があったとは感じていなかったかもしれません。試合後のインタビューではこのように答えていたそうです。
-演技を振り返って
宇野 一言で片付けるならば、良くなかった。なぜそうなったかというと、気持ちがどうしてもマイナスの方を向いていた。それが悪い方向に演技に出た。
-コーチ不在の影響は
宇野 分からないですね。あまりにもこういう心境っていうのが続くのであれば、コーチの不在が難しいのかなと考えますけれど、今回、次の試合で、もしかしたら違う心境になるかもしれない。今後の試合次第だと思います。
-将来的に再びメインコーチを
宇野 (口にできるのは)年明けになるんですかね。年明けまでお待ちいただけたらと思います。
-(SPの)曲に助けられた点は
宇野 お客さんに今日は助けられました。公式練習でも全然跳べない中で、大きな拍手をいただいて。あれだけ失敗したのに、あれだけの拍手をいただいた。僕が結構いろいろな試合に出た中でも(今日はより)一緒に、少しでも、というのが伝わってきたんですけれど…。「すごくありがたい」と思いながら、もっとその気持ちに応えたかったと思います。
出典:2019年11月02日付 日刊スポーツ
フランス杯フリースケーティング後のインタビューの一問一答まとめ
フランス杯のフリーでは、宇野昌磨選手のスコアは、136.79。ショートと合計しても215.84と、聞いたことが無いくらいの低いスコアとなってしまいました。
ジャンプでのミスも相次ぎ、実力を出し切れない試合。演技後のインタビューではこのように答えています。
ー演技を終えてどんなことを感じました?
「そうですね僕は、最初から最後までショートとは違って思いっきり、行くことができ、気持ち的にも決して、自分に負けた気持ちはあまりなく、最後まで滑ることはできたんですけど、やはりジャンプの多くのミスが目立ったかなと思いました。」
ー今日、演技終わった後も大きな声援ありました。次のロシア大会も多くのファンの皆さんが宇野選手の演技を待っていると思います。
「僕がこのような演技をしている中で、あれだけの歓声がありすごく嬉しかったですし、だからこそ涙が出てしまいました。」
ー次のロシア大会も応援しています。
「ありがとうございました。」
出典:2019年11月02日フリー演技後のインタビューより
キス&クライに一人で座る宇野昌磨選手について、海外メディアも胸が締め付けられる思い、と報道していたそうです。
日本のファンもきっと目に涙して、宇野昌磨選手が一人で座るキス&クライを見つめていたのかもしれません。
「(後押しした)歓声がなかったら泣くことはなかった。言葉では表現できない涙が出てきた」
出典:2019年11月03日付 スポニチアネックス
キスアンドクライでは、観客の方々の声援が心に響いて思わず涙が込み上げてきたようです。そんな心境の中、コーチについてはこのようにコメントされていたそうです。
「僕の弱さと一緒になってくれるコーチがいた方がいいのかなと思う」
出典:2019年11月03日付 スポニチアネックス
フランス杯翌日のインタビュー・コーチについて
宇野昌磨選手のグランプリシリーズ初戦となるフランス杯の翌日、宇野昌磨選手はこのようにコメントされています。
「皆さんが思っているより僕は前を向いていると思う。早く練習して、試合に挑みたいと久々に思った」
(中略)
「どれだけ調子が悪くてもコーチがいると笑顔になることもある。1人では絶対にできないことがあることも痛感した」
出典:2019年11月04日付 時事通信社
コーチについて
「1人で練習して1人で試合をすることは、できると思って今季に入った。できるできないではなく、楽しくないって思った。やはり、どれだけ調子が悪くてもコーチがいることによって笑顔になることもある。1人では絶対にできないことがあることを痛感した」
(中略)
「僕は僕のためにスケートをやっていると思うんですけど、少しでもその人とともに戦いたいと思えるような人がいい」
出典:2019年11月04日付 中日スポーツ
日本スケート連盟の小林芳子フィギュア強化部長も宇野昌磨選手のコーチ不在に関してこのようにコメントされています。
「やっぱりフィギュアスケートにコーチは本当に必要だなと感じる。早く軌道修正できたら。1日でも早くコーチがついて、微調整が必要なんだなというのは、あらためて思ったし、本人も思ったと思います」
出典:2019年11月04日付 日刊スポーツ
2019ロステレコム/ロシア杯での宇野昌磨のキス&クライ
2019/2020シーズンのグランプリシリーズ・ロステレコムカップ。ロシアで行われたこの大会で、宇野昌磨選手のとなりには、ステファン・ランビエールさんの姿がありました。
シーズンインした後にスイスでランビエールさんにコーチをしてもらっており、宇野昌磨選手とステファン・ランビエールさんとの信頼関係は構築されているようです。
そして、フランス大会での一人で重責を背負ったキス&クライから2週間。ロシアの地で迎えた宇野昌磨選手にとってのグランプリシリーズ2戦目は、ステファン・ランビエールさんがコーチをしてくださっていました。
『かわいい子には旅をさせよ』とは言いますが、コーチ不在の宇野昌磨選手の今シーズンの状況や宇野昌磨選手の姿を見て、山田満智子コーチや樋口美穂子コーチは、胸を痛めているのではないかと想像してしまいます。
もっともっと宇野昌磨選手に成長してほしい、だからこそ、離れた方がいい、と突き放した親心を思うと、目頭が熱くなります。
宇野昌磨選手に、良いコーチが付くことを願っています。
宇野昌磨の新コーチにステファンランビエールに決定!?
宇野昌磨選手の新コーチが、どうやら決まったようです。正式発表は、まだ少し先のようですが、宇野昌磨選手から、こんな発言があったようです。
「今シーズンはゴタゴタのままシーズンに入り、今後がだいたい決まってきたので、まだ発表があるのか分からないので、どこまで言っていいのか分からないですけど。みんなも多分、ステファンのところにお邪魔することにって…。言っちゃいけないので分からないですけど、ハハハハハハ。もう言っちゃった」
出典:スポニチ 2019/12/18
随時更新します。
まとめ
『宇野昌磨がコーチ不在の3つの理由とは?山田満智子(樋口美穂子)コーチからの助言とは?』としてまとめてきました。
家族のようなコーチから離れ、自分のスケート、じぶんの道を探し始めた宇野昌磨選手。2019/2020シーズンも楽しみです。
最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。