フィギュアスケート|ジャンプ(女子)の高さは?3回転と2回転アクセルを徹底比較

ジャンプ 高さ

2018年2月に行われた平昌冬季オリンピックでも人気だったフィギュアスケート。男子シングルでは、羽生結弦選手の歴史的な金メダル2連覇、金メダル銀メダルのダブル獲得にと日本人には嬉しいニュースが目白押しでした。

そして女子シングルでは、ロシアのアリーナ・ザギトワ選手が先輩でもあるエフゲニア・メドベージェワ選手を超える高得点を出し、金メダルを獲得しました。なんとしてでも金メダルが欲しかったエフゲニア・メドベージェワ選手は、この春からカナダのクリケットクラブを練習拠点とすることにしていますね。

母国ロシアを離れ、オリンピックでの勝ち方に精通しているともいえるブライアン・オーサーコーチ率いるクリケットクラブへ。エフゲニア・メドベージェワ選手の並々ならぬ意気込みを感じます。

そんな熱い女子選手たち。ジャンプの進化がすごいことになっています。ロシアのジュニア選手には4回転を跳ぶ選手も現れています。そんなジャンプについて詳しく見ていきましょう。

※この記事は、『https://www.sports.ru/tribuna/blogs/ternovblogfk/1400457.html』を基にしています。間違っているところはコメント欄にてお知らせください。

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ジャンプの高さは、どこからどこまでのこと?回転速度とは?

ジャンプの『高さ』とは、氷面から選手のアイススケートの刃までの高さのことをさしています。『回転速度』とは、1秒あたりの回転数を表示しています。数値が大きい方がより速いスピードで回転していることになります。

調査したのは、ロシアのフィギュアスケートファンだそう。ジャンプと言うのは、高いだけでも安定感がなく、高さが安定して軸が細い方がジャンプの失敗が少ないそう。

データに使われたのは、2014年から2017年シーズンの女子選手の演技。2017年からシニアデビューした本田真凜選手や、ロシアのアリーナ・ザギトワ選手については、ジュニア時代の演技を調査しているそうです。

では、各選手のデータを見ていきましょう。

 

ダブルアクセル(2A)ジャンプの高さを比較!

ダブルアクセルを跳んだ女子選手たちのデータはこのようになっています。高さが一番高かったのは、ロシアのポリーナ・ツルスカヤ選手。

回転速度で一番早かったのは、ロシアのアリーナ・ザギトワ選手。ザギトワ選手のダブルアクセルの高さは、『33.5cm』ですが、回転速度は『4.80』となっています。高さよりも回転速度が速いことで、安定したジャンプを跳ぶことが出来るのでしょう。

ダブルアクセルを跳ぶには、0.5秒の滞空時間が必要と言われています。そして、高さや飛距離を保つこと。そして、地球上のどこにいてもかかる重力、そして、軸をキレイに保って、いかに早く飛ぶかが重要だそうです。

高地でのリンクか、低地でのリンクかでも微妙に違ってくるとか。

順位 名 前 国 名 高さ(cm) 回転速度
1 ポリーナ・ツルスカヤ ロシア 41.8 4.37
2 カレン・チェン アメリカ 40.4 4.56
3 エリザベータ・トゥクタミシェワ ロシア 39.4 4.44
4  樋口 新葉 日本 36.6 3.97
5  ガブリエル・デールマン カナダ 36.0 4.08
6  ケイトリン・オズモンド カナダ 34.6 4.12
7  アンナ・ポゴリラヤ ロシア 34.3 4.57
8  カロリーナ・コストナー イタリア 34.3 4.29
9  アリーナ・ザギトワ ロシア 33.5 4.80
10 セラフィマ・サハノヴィッチ ロシア 32.8 4.76
11 マリア・ソツコワ ロシア 32.2 4.31
12 エフゲニア・メドベージェワ ロシア 32.1 4.35
13 アシュリー・ワグナー アメリカ 31.8 4.48
14 エレーナ・ラジオノワ ロシア 30.7 4.65
15  本田 真凜 日本 30.7 4.29
16 三原 舞依 日本 28.7 4.52
17  宮原 知子 日本 27.1 4.62
順位 名 前 国 名 高さ(cm) 回転速度

日本の宮原知子選手は、ジャンプの高さはあまりありません。確かに演技を見ていても、高いとは言えないジャンプですね。ですが回転速度は、アリーナ・ザギトワ選手に迫るほどの速さで跳びます。

 

トリプルトウループ(3T)ジャンプの高さを比較!

トリプルトウループのジャンプの高さを比較しています。3回転トウループのジャンプの高さが一番高かったのは、カナダのガブリエル・デールマン選手でした。回転速度で一番早かったのは、ロシアのセラフィマ・サハノヴィッチ選手と宮原知子選手。

セラフィマ・サハノヴィッチ選手は、2017/2018シーズンではグランプリシリーズに出場しています。アメリカ大会では、189.75というスコアで第5位に入りました。

カナダのガブリエル・デールマンのジャンプは、男子選手も顔負けなくらいのスピード感が持ち味ですね。リンクの外まで飛んでいくんじゃないかというくらいの勢いで跳びます。高さがあるのも納得です。

3回転アクセルを跳ぶには、0.7秒の滞空時間が必要だそう。助走して滑ってきていかにタイミングよく飛び上がるかが重要だそうです。

順位 名 前 国 名 高さ(cm) 回転速度
1  ガブリエル・デールマン  カナダ 41.5 4.20
2  ポリーナ・ツルスカヤ  ロシア 39.5 4.19
3 エリザベータ・トゥクタミシェワ  ロシア 38.6 4.29
4  ケイトリン・オズモンド  カナダ 35.7 4.33
5  アリーナ・ザギトワ  ロシア 34.6 4.50
6  カレン・チェン アメリカ 34.4 4.26
7 アンナ・ポゴリラヤ ロシア 34.2 4.15
8  本田 真凜 日本 33.8 4.29
9 セラフィマ・サハノヴィッチ ロシア 33.2 4.69
10 カロリーナ・コストナー イタリア 32.7 4.44
11 エフゲニア・メドベージェワ ロシア 32.6 4.55
12 マリア・ソツコワ ロシア 32.2 4.35
13 樋口 新葉 日本 32.1 4.31
14 エレーナ・ラジオノワ ロシア 30.0 4.55
15 アシュリー・ワグナー アメリカ 27.4 4.32
16 三原 舞依 日本 27.4 4.50
17 宮原 知子 日本 24.6 4.69
 順位 国 名 高さ(cm) 回転速度

 

 

トリプルサルコウ(3S)ジャンプの高さを比較!

トリプルサルコウで高さが一番高いのは、ロシアのセラフィマ・サハノヴィッチ選手。そして回転速度では、宮原知子選手が早いですね。

順位 名 前 国 名 高さ(cm) 回転速度
1 セラフィマ・サハノヴィッチ ロシア 39.4 4.69
2 エフゲニア・メドベージェワ ロシア 39.4 4.50
3 ガブリエル・デールマン カナダ 38.6 4.18
4 エフゲニア・メドベージェワ ロシア 37.1 4.44
5 ポリーナ・ツルスカヤ ロシア 37.1 4.50
6 ケイトリン・オズモンド カナダ 35.4 4.19
7  本田 真凜 日本 34.9 4.50
8 カロリーナ・コストナー イタリア 34.8 4.50
9 マリア・ソツコワ ロシア 34.8 4.32
10 アシュリー・ワグナー アメリカ 34.8 4.39
11 樋口 新葉 日本 32.8 4.62
12 アリーナ・ザギトワ ロシア 32.5 4.62
13 エレーナ・ラジオノワ ロシア 32.0 4.65
14 三原 舞依 日本 30.7 4.50
15 カレン・チェン アメリカ 30.2 4.39
16 アンナ・ポゴリラヤ ロシア 28.0 4.55
17  宮原 知子 日本 23.8 4.74
順位 名 前 国 名 高さ(cm) 回転速度

 

 

 

トリプルループ(3Lo)ジャンプの高さを比較!

トリプルループで一番高さがあったのが、ロシアのポリーナ・ツルスカヤ選手。46.0センチも飛んでいるそうです。

ループジャンプは、右足の外側のエッジで踏み切って、右側の外側のエッジで着氷するジャンプ。6種類のジャンプの中でも、ただ一つ踏切の脚と着氷の脚が同じとなるジャンプです。

順位 名 前 国 名 高さ(cm) 回転速度
1 ポリーナ・ツルスカヤ ロシア 46.0 4.26
2 ガブリエル・デールマン カナダ 41.8 4.15
3 カロリーナ・コストナー イタリア 40.6 4.50
4 アシュリー・ワグナー アメリカ 39.7 4.39
5 アンナ・ポゴリラヤ ロシア 39.4 4.18
6 エリザベータ・トゥクタミシェワ ロシア 39.4 4.57
7 アリーナ・ザギトワ ロシア 38.9 5.00
8 マリア・ソツコワ ロシア 37.2 4.42
9 エフゲニア・メドベージェワ ロシア 37.1 4.55
10 ケイトリン・オズモンド カナダ 37.1 4.29
11 樋口 新葉 日本 36.0 4.62
12 エレーナ・ラジオノワ ロシア 35.8 4.62
13 セラフィマ・サハノヴィッチ ロシア 35.7 4.69
14 カレン・チェン アメリカ 35.6 4.44
15 三原 舞依 日本 34.9 4.50
16 本田 真凜 日本 34.9 4.50
17 宮原 知子 日本 26.1 4.74
順位 名 前 国 名 高さ(cm) 回転速度

ロシアのマリア・ソツコワ選手、2014年シーズンでは、飛距離が197cmだったのが、3年後2017年には、260cmまで伸びています。

マリア・ソツコワ選手は、2000年4月生まれ、18歳。2014シーズンは、14歳くらいなので、身長も運動能力も伸びている時期だけに60㎝以上の飛距離の伸びは当然のことかもしれませんね。

 

 

トリプルフリップ(3F)ジャンプの高さを比較!

トリプルフリップの高さ第1位は、カナダのガブリエル・デールマン選手。その距離は、53.2センチもあるそう。

フリップジャンプは、後ろ向きに左足内側のエッジで滑り、右側のつま先をついて飛び上がり、右足の外側エッジで着氷します。トウループとよく似ています。

順位 名 前 国 名 高さ(cm) 回転速度
1 ガブリエル・デールマン カナダ 53.2 4.05
2 カロリーナ・コストナー イタリア 49.2 4.50
3 ポリーナ・ツルスカヤ ロシア 49.2 4.09
4 マリア・ソツコワ ロシア 46.7  4.08
5 セラフィマ・サハノヴィッチ ロシア 45.1 4.59
6 ケイトリン・オズモンド カナダ 44.5 4.15
7 カレン・チェン アメリカ 44.2 4.50
8 エフゲニア・メドベージェワ ロシア 40.6 4.56
9 アンナ・ポゴリラヤ ロシア 40.6 4.34
10 アリーナ・ザギトワ ロシア 39.8 4.50
11 エレーナ・ラジオノワ ロシア 39.4 4.65
12 エリザベータ・トゥクタミシェワ ロシア 38.3 4.62
13 樋口 新葉 日本 38.3 4.39
14 アシュリー・ワグナー アメリカ 36.6 4.52
15 本田 真凜 日本 36.0 4.29
16 三原 舞依 日本 34.9 4.39
17 宮原 知子 日本 24.9 4.91
順位 名 前  国 名 高さ(cm)  回転速度

 

 

トリプルルッツ(3Lz)ジャンプの高さを比較!

トリプルルッツのジャンプの高さは、全体的にどのジャンプよりも高く飛んでいるようです。1番高さがあるのは、ロシアのポリーナ・ツルスカヤ選手。55.2cmの高さもあります。降りる時の衝撃も大きいものがありそうですね。

ルッツジャンプは、6つのジャンプの中でもアクセルジャンプに次いで難しいと言われています。2017年11月NHK杯の直前、羽生結弦選手がジャンプの練習で怪我をしてしまったことがありました。その時に練習していたジャンプが、ルッツジャンプです。

ルッツジャンプは、後ろ向きに左足の外側エッジで滑ってきて、右足のつま先をついてジャンプ。右足の外側のエッジで着氷します。

順位 名 前 国 名 高さ(cm) 回転速度
1 ポリーナ・ツルスカヤ ロシア 55.2 4.09
2 カレン・チェン アメリカ 54.6 4.46
3 エリザベータ・トゥクタミシェワ ロシア 54.5 4.34
4 カロリーナ・コストナー イタリア 51.8 4.39
5 ガブリエル・デールマン カナダ 50.6 4.08
6 マリア・ソツコワ ロシア 48.0 4.17
7 ケイトリン・オズモンド カナダ 46.6 4.09
8 樋口 新葉 日本 46.3 4.42
9 アンナ・ポゴリラヤ ロシア 44.6 4.29
10 アリーナ・ザギトワ ロシア 43.4 4.50
11 セラフィマ・サハノヴィッチ ロシア 41.2 4.55
12 エレーナ・ラジオノワ ロシア 41.0 4.63
13 エフゲニア・メドベージェワ ロシア 40.5 4.74
14 三原 舞依 日本 40.2 4.46
15 アシュリー・ワグナー アメリカ 39.4 4.29
16 本田 真凜 日本 34.9 4.29
17  宮原 知子 日本 27.1 4.74
順位 名 前 国 名 高さ(cm) 回転速度

 

 

 

6つのジャンプの合計高さを比較!

次は、これまでに見てきたジャンプの高さの合計を見ていきましょう。合計しているフィギュアスケートのジャンプは下記の6つです。

  • ダブルアクセル/2A
  • トリプルトウループ/3T
  • トリプルサルコウ/3S
  • トリプルループ/3Lo
  • トリプルフリップ/3F 
  • トリプルルッツ/3Lz

6つすべてのジャンプを合計した高さが一番高かったのは、ロシアのポリーナ・ツルスカヤ選手。268.8cmでした。6つのジャンプで40センチ以上も飛んでいることになります。

ジャンプを成功させるためには、高さがあるだけではジャンプが安定しないそうです。確かに、ジャンプの高さは低すぎても高すぎても良くなさそうです。低すぎて回りきる前に着氷してしまっては、回転不足を取られます。

だからといって高く飛べばいいというものでもない。飛行機が飛ぶようにある一定の高さで安定した軸をキープして飛ぶことが安定したジャンプになるようです。

順位 国 名 国 名 高さ(cm)
1 ポリーナ・ツルスカヤ ロシア 268.8
2 ガブリエル・デールマン カナダ 261.7
3 エリザベータ・トゥクタミシェワ ロシア 247.3
4 カロリーナ・コストナー イタリア 243.1
5 カレン・チェン アメリカ 239.4
6 ケイトリン・オズモンド カナダ 233.9
7 マリア・ソツコワ ロシア 231.1
8 セラフィマ・サハノヴィッチ ロシア 227.4
9 アリーナ・ザギトワ ロシア 222.7
10 エフゲニア・メドベージェワ ロシア 222.3
11 樋口 新葉 日本 222.1
12 アンナ・ポゴリラヤ ロシア 221.1
13 アシュリー・ワグナー アメリカ 209.7
14 エレーナ・ラジオノワ ロシア 208.9
15 本田 真凜 日本 205.2
16 三原 舞依 日本 196.8
17 宮原 知子 日本 153.6
順位 名 前 国 名 高さ(cm)

 

 

ジャンプの最高スピードは?

ジャンプを跳ぶときの高さについて見てきました。ここでは、ジャンプのスピードについて見てきましょう。ジャンプの高さが低い選手でも早い回転速度で跳ぶことで、3回転ジャンプを跳ぶことが出来ています。

順位 名 前 国 名 高さ(cm) ジャンプ名
1 アリーナ・ザギトワ ロシア 5.00 3Lo
2  宮原 知子 日本 4.91 3F
3 セラフィマ・サハノヴィッチ ロシア 4.76  2A
4 エフゲニア・メドベージェワ ロシア 4.74  3Lz
5 エレーナ・ラジオノワ ロシア 4.65  2A/3S/3F
6 樋口 新葉 日本 4.62 3S/3Lo
7 エリザベータ・トゥクタミシェワ ロシア 4.62 3F
8 アンナ・ポゴリラヤ ロシア 4.57 2A
9 カレン・チェン アメリカ 4.56 2A
10 三原 舞依 日本 4.52 2A
11 アシュリー・ワグナー アメリカ 4.52 3F
12 本田 真凜 日本 4.50 3S/3Lo/3F
13 カロリーナ・コストナー イタリア 4.50 3S/3Lo/3F
14 ポリーナ・ツルスカヤ ロシア 4.50 3S
15 マリア・ソツコワ ロシア 4.42 3Lo
16 ケイトリン・オズモンド カナダ 4.33 3T
17 ガブリエル・デールマン カナダ 4.20 3T
名 前 国 名 高さ(cm) ジャンプ名

ジャンプの回転速度が一番早かったのは、アリーナ・ザギトワ選手。1秒間に『5回転』出来るデータです。4回転を跳ぶときに必要な滞空時間は、0.7秒と言われているそう。数字だけ見ていると、4回転も飛べるんじゃないかと思ってしまいますね。

 

 

まとめ

このページでは、『フィギュアスケート|ジャンプ(女子)の高さは?3回転と2回転アクセルを徹底比較』として、女子フィギュアスケート選手のジャンプの高さやスピードについて見てきました。

このデータは、ロシアのフィギュアスケートファンがYouTubeの動画から出した数値のようです。完全に信用できるとは言い切れないかもしれませんが、フィギュアスケートをこれから見る時の、ちょっとした予備知識にはなりそうですね。

女子選手だけでなく男子選手のデータも気になりますよね。男子選手・羽生結弦選手が跳ぶジャンプの高さは、60cmほど、飛距離は4m程もあるとも言われています。

ジャンプだけがフィギュアスケートではありませんが、ジャンプが目を引くことは事実。2018/2019シーズンに向けてルール改正が着々と進んでいるようです。6月の総会で何らかのルール改正があり、きっと話題になることと思います。

早くスケートシーズンインしないかな~。

 

最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。

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