フィギュアスケートジャンプで手をあげるのはなぜ?タノでの得点の違いは?

羽生結弦

冬のスポーツの花形ともいえるフィギュアスケート。とっても人気がありますね。2018年平昌オリンピックでは、男子シングルの羽生結弦選手が66年ぶりとなる2大会連続金メダル獲得の偉業を成し遂げました。

第2位に入った宇野昌磨選手とのダブル表彰台としてとても話題です。日本人にこんな日が来るとは思わなかった、とNHK解説の本田武史さんがおっしゃっていました。

ですが本田武史さんはじめ、これまでのフィギュアスケート選手たちが、世界と対等に戦えるステージ(出場枠)を確実に射止めてきてくださった。だからこそ、今の羽生結弦選手や宇野昌磨選手、田中刑事選手が海外で戦うことが出来るのだと感じています。

そんなフィギュアスケートの演技を見ていて、ジャンプの時に手をあげる跳び方をする選手が多数います。なぜジャンプで手をあげるのでしょうか。

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フィギュアスケートジャンプで手をあげるのはなぜ?

フィギュアスケートのジャンプの時には、両手や片手をあげて飛ぶことを『タノジャンプ』と呼ぶことがあるそうです。正式名称というよりは、通称といった呼び方のよう。

1988年カルガリーオリンピック男子シングルのブライアン・アンソニー・ボイタノ(Brian Anthony Boitano)選手が手をあげるジャンプを飛んだことからついた名前だそうです。

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この時、ブライアン・ボイタノは、金メダルを獲得。そして、現在の羽生結弦選手やハビエル・フェルナンデス選手のコーチであるブライアン・オーサーが銀メダルを獲得しました。

ジャンプを飛ぶときには、出来るだけ体をコンパクトにするため、手を胸の所でしめて飛びます。

ですが、手を挙げることにより、体幹でのバランスが必要になるために、より難度が高く難しいジャンプなので、得点が加算されるそうです。

 

 

タノジャンプの得点の違いは?手をあげると点数が高くなる?

では、タノジャンプをした場合には、どのくらいの点数が加算されるのかが気になるところ。ですが、タノジャンプが何点加点されるとも決まっている訳ではないようです。

現在では、ロシアのエフゲニア・メドベージェワ選手やアリーナ・ザギトワ選手がジャンプの時には、あたり前のように手をあげるジャンプを飛びます。

少しでも加点を多くとりたいというジャンプですね。体幹の強さがないと軸がぶれてしまうそうなので、加点されるのも分かります。

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羽生結弦とハビエル・フェルナンデスのコンビネーションジャンプを比較!点数に違いはあるの?

2018年平昌オリンピックの羽生結弦選手とハビエル・フェルナンデス選手のショートプログラム。羽生選手もハビエル選手も、4回転(クワド)トゥループと3回転(トリプル)トゥループのコンビネーションジャンプを飛びました。

その中で、羽生選手は2回目のジャンプ、トリプルトゥループをタノジャンプ(手をあげるジャンプ)を飛びました。ハビエル選手は、手をあげないジャンプ。

その得点の差は、GOE(出来栄え点)で、0.57羽生結弦選手のが高い得点となりました。羽生選手は演技後半にこのコンビネーションジャンプを飛んでいるので、それだけで1.1倍の点数なのですが、タノジャンプにしていることで、2.03もの得点差が付きました。

 

2018平昌オリンピックSPのコンビネーションジャンプ得点の違い
名前 コンビネーション
ジャンプ
基礎点 演技後半
×1.1
GOE
出来栄え点
得点
羽生結弦 4T+3T(タノジャンプ) 14.60 16.06  2.57 18.63
ハビエル・
フェルナンデス
4T+3T 14.60 2.00 16.60

 

平昌オリンピックでの羽生結弦選手もハビエル・フェルナンデス選手もどちらも非の打ち所のない綺麗なコンビネーションジャンプでした。ですが、演技後半にジャンプを飛ぶこと、そして手をあげることで羽生選手のが、高い点数を獲得しました。

 

66年ぶりの2大会連続金メダル獲得という偉業が生まれた平昌オリンピック。そして、平昌オリンピックのフィギュアスケートは残すところ、アイスダンスと女子シングルのみとなりました。どんなドラマが生まれるのか、こちらも楽しみです。

最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。

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