貴乃花親方が内閣府に告発する2つの理由!内部告発者を守る3つの方法とは?

貴乃花親方

昨年10月に起きた貴ノ岩への暴行事件。日馬富士の引退や白鵬へのバッシングなど様々な問題へと広がっているようです。

そして、2018年になってからは、貴乃花親方の理事解任。誰が何をしたいのか、訳が分からなくなりつつあるような気がします。

そんな中貴乃花親方が、2018年3月9日『内閣府交易認定など委員会に対する告発について』という貴乃花部屋のブログを更新されました。

貴乃花親方が内閣府へ公益法人である相撲協会のやり方が正しいのか、正しくないのか、調査してください、という内容。

貴乃花親方が内閣府に告発する理由はいったい何なのでしょうか。そして、公益法人への内部告発者を守る『公益通報者保護法』って何なのでしょう。見ていきましょう。

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貴乃花親方が内閣府に告発する2つの理由とは?通報先は、警察の他にどこがある?

 

貴乃花親方が内閣府へ相撲協会の調査を依頼する理由

 

貴乃花親方が内閣府へ相撲協会の調査を依頼する理由。簡単に言うと、この2点だと思います。

理由1 日馬富士から貴ノ岩が受けた暴行事件の調査が正しく行われていないところ

理由2 貴乃花親方自身が理事選で、解任されてしまったこと

この二つの対応が公益法人として正しくないのでは、と言うことを、公益法人を取りまとめる内閣府に調査してください、と申し出たということですね。

 

 

通報先は、警察の他にどこがある?

 

告発する場合には3つの通報先があるそうです。

1つ目は、事業者の内部機関
2つ目は、検察・警察などの取り締まり当局や監督している官庁
3つ目は、マスコミや消費者団体など

 

貴乃花親方が告発先として選んだ警察は、一番公平で正確に物事を判断してくれそうな機関ですね。

八角理事長

 

公益通報者保護法って何?その目的は?

『公益通報者保護法』と言うのは内部告発をした人を守るための日本の法律。組織の中で不正が横行していたとしても、それに声をあげるのは勇気のいることですね。

会社組織の中だったら解雇されて終わり!なんてことにもなりかねません。生活がかかっているから文句も言わずに働き続けるということ、きっとどこの会社や組織でもあるのではないでしょうか。

そんなことから守るために作られた法律が、公益通報者保護法だそうです。告発することにより、その組織を解雇されたり、給料を減らされたり。その他にも不当な扱いを受けてしまうことから守るための法律。

そして、マスコミや消費者団体に告発した場合には、内部告発者への風当たりが最も強くなりがち。マスコミや一般の方からの心無い言葉に傷つくこともありそうです。マスコミへ告発する為には、3つの条件が必要だそう。それは、

①通報した内容が本当であるという証拠があること
②恐喝したり嘘ではないこと
③組織内部へ告発すると証拠を隠されたりする為、外部へ直接告発せざるを得ない状況の時

あたり前と言えば当たり前ですね。

 

相撲協会の内部の不正を警察へと告発したことにより、相撲協会から不当な扱いを受けている。それを、内閣府へ調査してください、と申し出た貴乃花親方。やり方は理にかなっているように感じます。

そして、公益法人への立ち入り検査については、内閣府のガイドラインではこのようになっているようです。

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相撲協会への立ち入り検査は誰が行うの?何を検査するの?

内閣府への相撲協会の告発が行われ、その後どうなっていくのでしょう。公益法人の事務所などへの立ち入り検査を行うのが、『公益認定など委員会委員』の方々だそうです。

平成28年4月からは第4期の委員会が始まっており、7人の方々が委員になっていらっしゃいます。その中には、公認会計士の方や家庭裁判所の所長だった方、大学教授や弁護士、そして一般企業の重役の方など。

全く異業種の方々が公益認定委員会の委員に就いていらっしゃるようです。

 

そもそも何に基づいて検査するのかも気になるところ。

公益法人インフォメーションのサイトにはこのように書かれています。

 

① 事業目的(趣旨:不特定多数でない者の利益の増進への寄与を主たる目的に掲げていないかを確認する趣旨。)
② 事業の合目的性(趣旨:事業の内容や手段が事業目的を実現するのに適切なものになっているかを確認する趣旨。)
ア 受益の機会の公開(例 受益の機会が、一般に開かれているか)
イ 事業の質を確保するための方策(例 専門家が適切に関与しているか)
ウ 審査・選考の公正性の確保(例 当該事業が審査・選考を伴う場合、審査・選考が公正に行われることとなっているか)
エ その他(例 公益目的として設定した事業目的と異なり、業界団体の販売促進、共同宣伝になっていないか)

出典:国・都道府県公式公益法人行政総合情報サイトより

 

なんか難しいですね。簡単にいうと、事業目的が特定の人への利益を増やすことが目的となってはいないか、適切に運営されているか。特定の人だけで行われていないか。専門家の意見が取り入れられているか、審査や選考が正しく行われているか。

ということですね。何となく、『大丈夫なのか?八角理事長。』と思ってしまったのは私だけでしょうか。

こんなガイドラインがあるなんて知りませんでした。マスコミの報道や貴乃花親方のテレビ画面から移る印象で何となく、貴乃花親方が悪者だったり、間違っているのでは、なんて思ってしまいそうでした。

公益と言うのは、社会一般のためになること、公共の利益だそう。反対語は私益。

時代も変わっていく中で、『公共』の基準も変わってくるように思います。数十年前と同じことをしていては、公共の利益に反することになっている、ということもあるのかもしれない。時代に合わせて、『公共の利益』を変えていく必要があるのかもしれません。

 

 

最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。

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