少しずつ暖かくなってきて、冬のスポーツもそろそろ終盤。そんな冬のスポーツの中でも人気のスポーツの1つがフィギュアスケート。平昌オリンピックでは、羽生結弦選手の金メダル2大会連続獲得、宇野昌磨選手銀メダル獲得とワンツーフィニッシュと歴史的なオリンピックとなりました。
女子シングルもペアもアイスダンスもそれぞれに実力が発揮できた選手がほとんどだったように思います。
そんなフィギュアスケートを見ていると、ジャンプが目を引きます。ループにトウループ、ルッツにフリップ、アクセル。そしてサルコウ。6種類あるジャンプの中でも、サルコウジャンプついて詳しく見ていきましょう。
サルコウジャンプを始めて跳んだのは誰?名前の由来とは?
フィギュアスケートのジャンプは6種類。その中でも比較的難易度が低いとされているのが、サルコウジャンプ。
1909年に、ウルリッヒ・サルコウと言うスウェーデンのスケート選手が跳んだのが始まりと言われています。その時は、1回転だったそう。
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女子で初めてシングルサルコウジャンプ(1回転)を成功させたのが、1920年アメリカのテレサ・ウェルドさん。テレサ・ウェルドさんは、1893年8月21日生まれ。27歳の時のことですね。その時のフィギュアスケートは、とてもゆったりとしたペースで優雅な競技だったようです。
テレサ・ウェルドさんは、シングルもペアもされていたそう。その頃のスケート靴は、スマートな感じでとってもおしゃれですね。
4回転サルコウに成功した女子選手は誰?
『4回転(クワド)サルコウを女子選手が跳んだ!』と聞くとまず思い浮かぶのは、安藤美姫さん。安藤美姫さんが14歳の時に世界選手権で4回転サルコウを成功させ、優勝しました。その時の第2位が荒川静香さん、第3位が村主章枝さん。
それ以降、安藤美姫さんは大会では、あまり4回転ジャンプに重点を置かなくなっていったように感じています。それよりも3回転ジャンプの精度を上げていくことの方が、得点が取れるようになっていったからかもしれません。
ですが、2017/2018シーズンのジュニア世代から4回転ジャンプ成功と言うニュースが、聞かれるようになってきました。
4回転サルコウジャンプを成功させたのが、ロシアのアレクサンドラ・トゥルソワ選手。
[arve url=”https://youtu.be/m8cio_Lk7V4″ autoplay=”no” /]2018年2月に行われたロシアカップファイナルでのことです。この時のアレクサンドラ・トゥルソワ選手の4回転サルコウは、GOE(出来栄え点)も2点の加点をもらえています。
その直後に4回転トウループにもチャレンジするのですが、こちらは転倒。女子シングルの選手で4回転ジャンプを2本もフリープログラムの中に組み込んでくるなんて驚異的です。
そして演技が終了し、リンクから上がったアレクサンドラ・トゥルソワ選手が悔しそうに泣いているのが印象的です。世界のレベルよりもはるか上の難易度の高いジャンプを跳びながらも、さらに難易度の高いことにチャレンジして、たくさんの悔し泣きをしているのでしょうね。
4回転トウループも成功する日がきっと近いのでしょう。
2017年12月のジュニアグランプリファイナルの時にもアレクサンドラ・トゥルソワ選手は、4回転サルコウにチャレンジしています。その時には転倒だったのにもかかわらず、ほんの2カ月ほどで成功。そしてさらに4回転トウループにもチャレンジ。
どこまでアレクサンドラ・トゥルソワ選手は成長していくのか、そして、まだジュニア選手13歳です。今後の活躍がますます楽しみです。
4回転(クワド)サルコウジャンプの基礎点は?
クワド(4回転)サルコウ(4S)の基礎点は10.5。基礎点Vは、8.1。
ジャンプの中でも比較的難易度は低いと言われているサルコウですが、4回転ともなると高得点ですね。ちなみに3回転サルコウは、基礎点が4.4。基礎点Vは、3.1。
2018年2月ロシアカップファイナルでアレクサンドラ・トゥルソワ選手が4回転サルコウを決めた時の得点は、出来栄え点(GOE)が2点加点されて合計12.50。すごいですね。
フィギュアスケートジャンプの種類や基礎点はいくつ?難易度や基礎点Vも解説!
男子フィギュア選手だけでなく、女子選手からも4回転をプログラムの中に組み込んでくる選手が現れました。平昌オリンピック後にフィギュアスケートの採点方法が改定されるという話も。
ジャンプありきのフィギュアスケートだけでなく、芸術性、スケーティングの美しさを求める流れになっていくのでは、いう意見もあるようです。
最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。