東京オリンピックマラソン代表選考を解説!MGCシリーズ結果を随時更新!

東京オリンピック

2018年平昌オリンピックが今週金曜日に開幕します。開会式が行われる2月9日には、フィギュアスケート団体戦1日目が行われます。羽生結弦選手が団体戦を回避したフィギュアスケート。男子シングルから出場するのは宇野昌磨選手と田中刑事選手。どちらの選手がショート、フリーを滑るのか楽しみです。

そんな中、気の早い話ですが、2020年に行われる東京オリンピックの代表選考は既に始まっているようです。ここ数回のオリンピックでメダリストを輩出できていないマラソン。東京オリンピックでメダリストを出すための秘策が既に2017年から始まっています。

東京オリンピックのマラソン代表選考基準や選考方法、そしてMGCとは何でしょうか。そしてMGCの出場権を獲得した選手もいるとか。

2020年東京オリンピックマラソン代表選考について詳しく見ていきましょう。

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東京オリンピックマラソン代表選考を解説!男子女子出場枠や大会は?

東京オリンピックマラソン代表は、男子選手3人/女子選手3人。選考期間は、2017年8月1日~2019年4月30日となっています。この間、陸上競技連盟が世界記録として公認するマラソン大会に出場した選手のうち、優秀な成績を修めた選手が東京オリンピック代表となります。

2019年9月15日に開催されるMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)レースで東京オリンピック代表選手が決定します。MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)レースは、東京オリンピック出場をかけた決勝のような大会。そのMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)レースに出場するための予選の競技会が開催されています。

予選ともいえる大会には、男子5大会/女子4大会があります。その競技会の中で、優秀な成績を修めた選手から、MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)レースへの出場権を獲得していきます。

MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)レースで選出されるのは、男子女子ともに2名ずつ。残りの1名は、MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)ファイナルチャレンジとして、2019年冬~2020年春にかけて行われる競技会で決定されます。

もしかしたら、2020年東京オリンピック直前の大会で急に頭角を現し始めた選手が、東京オリンピック代表の1枠を獲得する、そんなこともあるかもしれないですね。

男子マラソングランドチャンピオンズシップ(MGC)シリーズ5大会と出場権獲得選手は?

 

北海道マラソン2017/2017年8月27日

基準順位と記録…第1位 2時間15分以内/第2位 2時間13分以内

MGC/マラソングランドチャンピオンズシップ出場権獲得選手は、このようになっています。

第1位 村澤明伸(日清食品グループ)2時間14分48秒

 

第71回福岡国際マラソン選手権大会/2017年12月3日

基準順位と記録…第1位 2時間11分以内/第2位 2時間10分以内

MGC/マラソングランドチャンピオンズシップ出場権は、ワイルドカードの川内選手を含め4名が獲得しました。

  • 日本人第1位  大迫傑(Nike ORPJT) 2時間07分19秒
  • 日本人第2位  上門大祐(大塚製薬)2時間09分27秒
  • 日本人第3位 竹ノ内佳樹 (NTT西日本) 2時間10分01秒
  • 日本人第4位  川内優輝(埼玉県庁)2時間08分14秒 ※ワイルドカード

ワイルドカードとは、このような条件を満たす選手に適用されるそうです。

2017年8月1日~2019年4月30日までの選考期間中、陸上競技連盟が世界記録として公認するマラソン大会に出場した選手のうち、

  • 男子2時間08分30秒以内・女子2時間24分00秒以内の記録を出した選手
  • 成績上位2つの平均タイムが男子2時間11分00秒以内・女子2時間28分00秒以内の選手

川内優輝選手は、2017年12月17日に行われた第48回防府読売マラソンで第1位 2時間10分03秒の成績を修めていました。第71回福岡国際マラソン選手権大会では、2時間08分14秒。

平均すると、2時間09分08秒05。ワイルドカードが適用されるのですね。

 

第67回別府大分毎日マラソン/2018年2月4日

基準順位と記録…第1位 2時間11分以内/第2位 2時間10分以内

MGC/マラソングランドチャンピオンズシップ出場権獲得選手は、このようになっています。

第2位 園田 隼(黒崎播磨)2時間9分34秒

 

東京マラソン2018/2018年2月25日

基準順位と記録…第1位 2時間11分以内/第2位 2時間10分以内

MGC/マラソングランドチャンピオンズシップ出場権獲得選手は、このようになっています。

  • 第2位 設楽悠太(ホンダ)2時間6分11秒
  • 第4位 井上大仁(MHPS)2時間6分54秒
  • 第7位 木滑良(MHPS)2時間8分8秒
  • 第8位 宮脇千博(トヨタ自動車)2時間8分45秒
  • 第9位 山本憲二(マツダ)2時間8分48秒
  • 第10位 佐藤悠基(日清食品グループ)2時間8分58秒

 

第73回びわ湖毎日マラソン大会/平成2018年3月4日

基準順位と記録…第1位 2時間11分以内/第2位 2時間10分以内

MGC/マラソングランドチャンピオンズシップ出場権獲得選手は、このようになっています。

第7位 中村匠吾(富士通)2時間10分51秒

中村選手、おめでとうございます。!

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北海道マラソン2018/2018年8月26日

北海道マラソンでのMGC出場資格記録は、男子日本人第1位2時間15分以内。第2位~第6位は2時間13分以内。

MGC/マラソングランドチャンピオンズシップ出場権獲得選手は、このようになっています。

  • 第1位 岡本 直己(中国電力)2時間11分29秒
  • 第2位 谷川 智浩(コニカミノルタ)2時間12分02秒
  • 第3位 大塚 翔平(九電工)2時間12分07秒
  • 第4位 中本健太郎(安川電機)2時間12分54秒 

 

第72回福岡国際マラソン選手権大会/2018年12月2日

基準順位と記録…第1位 2時間11分以内/第2位 2時間10分以内

MGC/マラソングランドチャンピオンズシップ出場獲得選手は、このようになっています。

  • 第1位 服部 勇馬(トヨタ自動車)2時間7分27秒
  • 第4位 山岸 宏貴(GMOアスリーツ)2時間10分42秒
  • 第7位 福田 穣(西鉄)2時間10分54秒

 

第68回別府大分毎日マラソン/2019年2月3日

国内招待選手は、このようになっています。

  • 11 上門 大祐(大塚製薬)MGC進出決定者
  • 12 園田 隼(黒崎播磨)MGC進出決定者
  • 13 萩野 晧平(富士通)
  • 14 高田 千春(JR東日本)※故障のため欠場
  • 15 橋本 崚(GMOアスリーツ)
  • 16 伊藤 太賀(スズキ浜松AC)
  • 17 大崎 翔也(中電工)
  • 18 岡本 直己(中国電力)MGC進出決定者
  • 19 谷川 智弘(コニカミノルタ)MGC進出決定者 ※故障のため欠場
  • 20 大六野 秀畝(旭化成)

海外招待選手は、このようになっています。

  • 1 ムシャム・ラクーアヒ(モロッコ)優勝 2時間08分35秒
  • 2 アブデラ・ゴダナ(エチオピア)
  • 3 ジャスタス・キプロティチ(ケニア)
  • 4 デスモンド・モクゴブ(南アフリカ)
  • 5 イフニリグン・アダネ(エチオピア)

 

1952年から始まった別府大分毎日マラソン大会。創設当時は、別府大分駅前をスタートし大分市白木で折り返す35kmのコースだったそう。翌年1953年からはフルマラソンとなり、数々の歴史を生み出しているマラソン大会。

マラソン

MGC/マラソングランドチャンピオンズシップ出場権獲得選手は、このようになっています。

  • 日本人第1位 二岡 康平(中電工)2時間09分15秒
  • 日本人第2位 橋本  崚(GMOアスリーツ)2時間09分29秒
  • 日本人第3位 岩田 勇治(MHPS)2時間09分30秒

合計24人のMGCメンバーが決まりました。

 

東京マラソン2019/2019年3月3日

MGC/マラソングランドチャンピオンズシップ出場権獲得選手は、このようになっています。

  • 堀尾 謙介(中央大学)2時間10分21秒
  • 今井 正人(トヨタ自動車九州)2時間10分30秒
  • 藤川 拓也(中国電力)2時間10分35秒
  • 神野 大地(セルソース)2時間11分05秒

 

第74回びわ湖毎日マラソン大会/平成2019年3月10日

第74回びわ湖毎日マラソン大会は、平成2019年3月10日12時10分スタートです。第74回びわ湖毎日マラソン大会は、東京2020オリンピック日本代表選手選考競技会も兼ねています。

MGC/マラソングランドチャンピオンズシップ出場権獲得選手は、このようになっています。

  • 日本人第3位 山本 浩之(東京/コニカミノルタ)2時間10分33秒

2020東京オリンピックのマラソン代表選考の最後の大会となる第74回びわ湖毎日マラソンで、日本新記録を持つ大迫傑選手の記録を上回る選手がいなかったため、大迫傑選手の東京オリンピック代表が決まりました。

 

女子マラソングランドチャンピオンズシップ(MGC)シリーズ4大会と出場権獲得選手は?

北海道マラソン2017/2017年8月27日

北海道マラソンでのMGC出場資格は、女子日本人第1位で2時間32分以内。第2~6位の場合は、2時間30分以内。

MGC/マラソングランドチャンピオンズシップ出場権獲得選手は、このようになっています。

第1位 前田穂南(天満屋)2時間28分48秒

 

第3回さいたま国際マラソン/2017年11月12日

さいたま国際マラソンでのMGC出場記録は、女子日本人第1位~第3位で2時間29分00秒以内、第4位~第6位で2時間28分00秒以内。

日本女子選手は、MGC基準に届かず該当者なし

(第5位…岩出玲亜 2時間31分10秒)

 

第37回大阪国際女子マラソン大会/2018年1月28日

大阪国際女子マラソンのMGC出場記録は、女子日本人第1位~第3位で2時間28分00秒、第4位~第6位で2時間27分00秒以内。

MGC/マラソングランドチャンピオンズシップ出場権獲得選手は、このようになっています。

  • 第1位 松田瑞生(ダイハツ)2時間22分44秒
  • 3位 安藤 友香(スズキ浜松AC)2時間27分37秒

 

第1位の松田瑞生選手は、22歳。マラソン初優勝で、ブランドチャンピオンズシップ出場権を獲得しました。

第2位に入った前田 穂南 選手(天満屋)は、21歳。2017年8月に行われた北海道マラソンで既にマラソングランドチャンピオンズシップ(MGC)出場権を獲得しています。
大阪国際女子マラソンでの記録は、2時間23分48秒。北海道マラソンの時には、2時間28分48秒。自己ベストを5分も更新してのゴールとなりました。

 

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名古屋ウィメンズマラソン2018/2018年3月11日

名古屋ウィメンズマラソンのMGC出場記録は、女子日本人第1位~第3位で2時間28分00秒以内、第4位~第6位で2時間27分00秒以内。

MGC/マラソングランドチャンピオンズシップ出場権獲得選手は、このようになっています。

  • 3位 関根 花観(JR日本郵政グループ)
  • 第4位 岩出 玲亜(ドーム)
  • 第5位 野上 恵子(十八銀行)

 

北海道マラソン2018/2018年8月26日

北海道マラソンでのMGC出場資格は、女子日本人第1位で2時間32分以内。第2~6位の場合は、2時間30分以内。

MGC/マラソングランドチャンピオンズシップ出場権獲得選手は、このようになっています。

  • 第1位 鈴木 亜由子(日本郵政グループ)

 

第4回さいたま国際マラソン/2018年12月9日

さいたま国際マラソンでのMGC出場記録は、女子日本人第1位~第3位で2時間29分00秒以内、第4位~第6位で2時間28分00秒以内。

MGC出場権獲得選手は、該当なし。

(日本人第1位 今田 麻里絵(岩谷産業)2時間29分35秒)

 

第38回大阪国際女子マラソン大会/2019年1月27日

大阪国際女子マラソンのMGC出場記録は、女子日本人第1位~第3位で2時間28分00秒、第4位~第6位で2時間27分00秒以内。

MGC/マラソングランドチャンピオンズシップ出場権獲得選手は、このようになっています。

  • 第4位 中野 円花(ノーリツ) 2時間27分39秒

 

8 ボルネス・ジェプキルイ(ケニア)…1988年生まれ。2016年2時間32分00秒、2017年2時間29分01秒、2018年2時間24分19秒と順調にタイムを上げてきています。

ボルネス

15番のホー・インリ(何引麗)は、2018年11月18日に中国・江蘇省蘇州市で行われたマラソン大会の終盤、アフリカ人選手とのトップ争いの真っ最中に沿道のボランティアがホー・インリ(何引麗)選手に中国国旗を投げ、受け取らなかったとして話題になった選手です。

マラソン 中国 国旗 

国旗をまとってゴールするという場面を期待していたのでしょうが、選手にとっては一歩も引けないトップ争いの中で、国旗を受け取るなんてことは考えられなかったのでしょう。

ホーインリ

この時の大会では第2位に終わってしまいましたが、日本でのホー・インリ(何引麗)選手の走り、楽しみです。

 

名古屋ウィメンズマラソン2019/2019年3月10日

名古屋ウィメンズマラソンのMGC出場記録は、女子日本人第1位~第3位で2時間28分00秒以内、第4位~第6位で2時間27分00秒以内。

MGC/マラソングランドチャンピオンズシップ出場権獲得選手は、このようになっています。

  • 日本人第2位  福士 加代子 2時間24分09
  • 日本人第3位 上原 美幸 2時間24分19
  • 日本人第4位 前田 彩里 2時間25分25

 

ワイルドカードにてMGC出場権獲得した選手

小原怜(天満屋)… 名古屋ウィメンズマラソン2018 日本人5位(2:27:44)
第45回ベルリン・マラソン 10位(2:27:29)

 

東京オリンピック男子代表選手は?

2019年9月15日に開催されるMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)レースで東京オリンピック代表選手は決定します。

1. 中村 匠吾(富士通)2時間11分28秒
2. 服部 勇馬(トヨタ自動車)2時間11分36秒
3. 大迫 傑(Nike ORPJT)日本新記録

補欠 大塚祥平(九電工)2021年7月2日に登録

ファイナルチャレンジについては、MGCファイナリストは誰?ファイナルチャレンジの設定記録が厳しい理由はなぜ?の記事でも書いています。

 

東京オリンピック女子代表選手は?

1. 前田 穂南(天満屋)2時間25分16秒
2. 鈴木 亜由子(日本郵政グループ)2時間29分02秒
3. 一山 麻緒(ワコール)2時間20分29秒 名古屋ウィメンズマラソンにて決定

補欠 松田瑞生(ダイハツ)2021年7月2日に登録

ファイナルチャレンジについては、MGCファイナリストは誰?ファイナルチャレンジの設定記録が厳しい理由はなぜ?の記事でも書いています。

 

まとめ

『東京オリンピックマラソン代表選考を解説!MGCシリーズ結果を随時更新!』としてまとめてきました。MGCで東京オリンピック出場枠2枠が決定しました。

追記:2020年3月8日に行われた名古屋ウィメンズマラソンにて、残る1枠の東京オリンピック女子代表が決まりました。

ファイナルチャレンジについては、MGCファイナリストは誰?ファイナルチャレンジの設定記録が厳しい理由はなぜ?の記事でも書いています。

MGCに出場する選手については、MGC出場選手男子女子まとめ|東京オリンピックの出場権獲得はいつ?の記事でもまとめています。

最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。

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