高校野球タイブレークとはどんなルール?ランナーは何人で何回までやるの?

タイブレーク

2018年8月5日(日)から始まった2018年夏の高校野球。暑い日本列島をさらに熱くしていますね。そんな2018年夏の高校野球では、あるルールが導入されていることをお気づきでしたでしょうか。

とはいっても正確には、春の選抜から導入されていた『タイブレークルール』。サッカーで言う所のPK戦のように、勝負をつけやすくするためのルールですね。

そのタイブレーク制について解説していきます。既に2018年夏の甲子園でも、長野県の佐久長聖と、北北海道の旭川大高の試合では、タイブレークルールにより勝負が決まっています。

ではいってみましょう!

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高校野球のタイブレークとは?ランナーは何人?何回までやるの?

タイブレーク制はのルールは、このようになっています。

(1) 12回終了時に同点の場合、13回からタイブレークを開始する。

(2) ノーアウト、走者一・二塁の状態から行う。

(3) チームは、タイブレーク初回の攻撃を開始するにあたり、打順を選択することができる。(次回以降は前イニング終了後からの継続打順)

① 両チームは10回終了時に配布する「選択打順申告用紙」に、タイブレーク初回となるときの「先頭打者氏名」「一塁走者氏名」「二塁走者氏名」を記入する。

② この場合の2人の走者は、前項の先頭打者の前のものが一塁走者、一塁走者の前の打順のものが二塁走者となる。(投手、捕手も走者となる)

(4) 後攻のチームがタイブレーク開始回直前の攻撃時に代打および代走を用いた場合、守備につく選手を(申告用紙を提出する前に)球審に申告する。

(5) タイブレーク開始前に両チームの主将は本塁上に集合し、大会役員立ち会いのもと、記入済みの「選択打順申告用紙」を球審に提出し、審判委員と両チーム主将が確認する。これ以降で、守備側の選手交代およびポジション変更、攻撃側の代打および代走は認められる。

(6) 延長回に入り、降雨等でやむなく試合続行が不可能となった場合は引き分け再試合とする。

(7) タイブレーク開始後、15回を終了し、決着していない場合はそのまま試合を続行する。但し、1人の投手が登板できるイニング数については、15イニング以内を限度とする。(例えば、13回2/3で降板した投手が再登板して投球できるのは、1回1/3である。但し、ダブルプレイなどによって、結果的にそれを越えた場合は認める)

出典:一般財団法人兵庫県高等学校野球連盟

 

先攻 後攻
1回表裏
10回終了時 選択打順申告用紙に、下記3名を記入

  • 先頭打者氏名
  • 1塁走者氏名 … 先頭打者の前の選手
  • 2塁走者氏名 … 1塁走者の前の選手

※ピッチャーもキャッチャーも走者となる。

11回表裏
12回表裏 同点 代打・代走を出した場合には、守備につく選手を球審に申告用紙にて申告
12回終了後 大会役員も立ち会う中、各主将が本塁上で『選択打順申告用紙』を球審に申告。
審判委員と各主将が確認。以降の守備選手交代、攻撃代打・代走は可能。
13回表~ タイブレークルール開始 ノーアウト/走者1・2塁
15回終了 同点の場合、試合続行

13回以降で、雨などで試合が続けられない場合には、引き分け再試合となるそうです。

一人のピッチャーが投げられるイニング数は、15イニング以内。例えば、一度降板した選手が再度、投げる場合にはそれまでのイニング数もカウントする。

 

高校野球タイブレークルールが甲子園で導入されたのはいつから?

甲子園の高校野球でタイブレーク制が導入されたのは、2018年春の選抜高校野球から。

ですが春の選抜では、タイブレークまでの攻防戦はなかったために、2018年夏の高校野球で初のタイブレークルールのお披露目となりました。

タイブレーク性が導入されてはじめての試合は、長野県の佐久長聖と北北海道の旭川大高の試合となりました。選手たちの負担を考えて、サッカーのPK戦のように点数が入りやすい状況から試合がスタートします。

その高校野球のタイブレークルールには、賛否両論の声もあるそうです。そんな賛否両論の意見を見ていきましょう。

 

 

高校野球タイブレーク制に反対、賛成?

2018年春から導入され、夏の甲子園で初めてタイブレーク制での試合が行われました。そんなタイブレークルールについては、導入直後から賛成、反対の声がありました。

賛成派、反対派の意見を見ていきましょう。

高校野球タイブレーク制に賛成派の声は?

高校野球タイブレークルールに賛成の方の声はこのようになっています。

今後の運営を考えれば進行をスムーズにしたいと言う思惑は理解できる。何十試合もあるのだから選手だけでなく全ての関係者・各所にとって意味があるだろう。甲子園は選手だけで成り立っているものではない。
何より常にルールの中で全力を出そうとする選手にとって大した影響はない筈だ。不公平さもないしこれまでやって来た事が無駄になるような変更内容でもない。
ドラマ性については勝手について来るものだから議論するに値しない。

 

 現時点で高校野球がある意味で生徒を集める為の広告塔に成ってしまった中でどれだけの大人の関係者が(監督を含め)色眼鏡をかけずに高校球児の選手生命を第一に考えてマウンドに立たせているかが問題点に成ってくると思います。彼ら、高校球児はもちろん投げたいと言うでしょう、でもそれを冷静に判断して多投させない為に監督もしくは、大人が周りに居るのですが、数ある名勝負の中には、非現実的な投球回数を要求されているのも事実です。私はもっと沢山の日本人メジャーリーガーを見たいと心の底から思っています。そして、高校球児は、そこを目指して頑張ってもらいたいと思います。もし彼らがそれを職業として野球をしているなら、観客側は、名勝負を見たいと言う少しの余地はありますが、現にプロ野球選手に高校球児並みのスケジュールで投げてる投手が居ない今、お金ももらっていない将来のある若者にそれを強いるのは馬鹿げた話ですよね。

 

日程も自由にしにくい上に、酷使が増えがちな甲子園。夢に向かってがむしゃらになってしまう高校生の将来を守るルールが必要なんではないでしょうか。
中1日で延長15回投げ切ったエースが登板なんて事にならないように、日程ももっとゆとりを持ったものにして欲しいですが。

 

高校野球タイブレーク制に反対派の声は?

高校野球タイブレークルールに反対派の声は、このようになっています。

野球のルールを変えないでもらいたい。

まず、ルールを変える前にやることがあると思う。延長に入ったらドクターチェック入れるとか、もっともっと日程に余裕を持たせるとか・・・。

タイブレーク方式が導入されれば、延長で繰り広げられた数々のドラマは一切無くなる(能代商vs如水館は近年最高の試合。こういう試合が無くなってしまう)。
変わりに、中途半端な決着が増える。完全燃焼できない高校球児、ルールのせいで負ける姿、そんなのが球児のためになるのか。

1を得るために100を捨てる愚策はやめるべきだ。

 

野球自体を変えるのではなく、選手の起用法、ベンチ入り選手の数を変えれば良い。

野球をやった人なら誰でもわかると思うけれど、例えば7イニング制の野球をやっているうちは本当の野球をやった気がしないものだ。もちろん、タイブレークを導入されたとしても、きっと同じ気持ちになるだろう。

ダルビッシュはメジャーリーグのオールスターに3年連続で選出された、いわば現在の日本人野球選手の頂点に立つ人。だから甲子園は野球人生の単なる通過点でしかない。

しかし圧倒的大多数の野球人にとっては、甲子園こそが最高の晴れ舞台だ。そこに、仮免運転中のナンバープレートをかけるような真似だけはしてもらいたくない。この舞台を最後に野球をやめ、大学で学んだりそのまま就職するなどして、労働者階級としてのキャリアをスタートさせる人がほとんどなのだから。

 

先ずは高野連が阪神球団と調整し余裕ある日程を組む事で解決出来ます。阪神タイガースは近隣にドーム、ホットモットなど開催可能なスタジアムも有るわけですから対処可能です。ベンチ入り人数を増やす事、投球数制限など効果的な方法は沢山あります。実際に投げた松山商の井上投手、三沢の太田投手、横浜の松坂投手などの意見を参考に御検討願いたいです。役員幹部が机上で決議する事は納得出来ませんね。

反対派の声も賛成派の声もどちらももっともな意見で、一概に賛成、反対と言えない気がしました。

甲子園を投げ切った投手が肩を壊し、野球を諦めることになるなんて話も聞いたりします。日程的な問題は、大人の問題として解決できるような気もします。

高校野球を投げ切ったから肩を壊し、プロ野球を断念せざるを得なくなったなんて、無謀なスケジュールは本末転倒だと思います。選手たちの未来も見据えた対応が出来るといいなと思います。

 

まとめ

『高校野球タイブレークとはどんなルール?ランナーは何人で何回までやるの?』として、まとめてきました。タイブレーク制の試合を見てきた私の感想は、タイブレークであってもなくてもいい試合はいい試合。

どこまでも頑張っている高校球児たちの姿には、目頭が熱くなるものがあります。時代とともに改善を加え、選手の為の運営が出来るといいなと感じました。

 

最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。

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