2020年に開催される東京オリンピックから正式種目となったスケートボード。スケートボードを専門とする選手が活躍する中、2018年冬季オリンピックでも活躍した平野歩夢選手の出場に注目が集まっています。
とはいえ、スケートボードってどんな競技なのでしょうか。スケートボードには、パークとストリートという種目があるとか。
どんな風に違い、どんな風に採点するのか、まとめます。
スケートボード・パークとストリートの違いとは?
2020年東京オリンピックから正式にオリンピック種目となったスケートボード。スケートボードと一言で言っても、パークとストリートの2種類があります。
スノーボードのストリートは、ストリートの名の通り、街中を連想させる階段や階段の手すり、そして、公園のベンチや石段などをスケートボードの技を駆使しながら得点を争う競技です。
そしてパークは、スノーボードのハーフパイプのようなおわん型のコースを技を披露しながら得点を争う競技。スノーボードを見慣れている人にとっては、受け入れやすい競技かもしれません。
スノーボードの選手たちも、活躍しているスノーボードパーク。アメリカのスノーボード選手ショーン・ホワイトもスケートボード・パークでは、結果を出しています。
そして、2020東京オリンピックでは、2018年の冬季オリンピックで活躍した平野歩夢選手もスノーボード・パークに出場するべく各大会に出場しています。
平野歩夢とショーン・ホワイトが出場する種目「パーク」とは
東京オリンピックで初めて採用されるスケートボードには、「ストリート」と「パーク」という2つの種目がある。平野歩夢が出場するのは「パーク」だ。
「ストリート」がその名の通り、壁や坂に加え、階段の手すりや縁石、ベンチなどのセクションを利用してトリック(技)を繰り出し、そのポイントを多角的に競うのに対し、「パーク」は、大きなお椀を複数合わせたプールのような窪(くぼ)地型のコースを使う。スノーボードのハーフパイプもお椀型のコース形状になっており、この点から平野歩夢がパーク挑戦がスムーズに実現した。
ストリートのそれよりも計算されたコースとなり、窪地の傾斜を利用し、いかに高いエアー(ジャンプ)で華麗なトリックを決めるかが肝となる。
トリックにはそれぞれ個々の技は存在するが、エアー中にデッキを回転させる、手でデッキつかむ、コースの縁(へり)にデッキ部分で着地して滑る、といったように一連の流れでトリックを組み合わせ独自の技に昇華する。技の難易度、完成度、エアーの高さ、オリジナリティなどの側面から採点される。
1試合中、順番に3回(1回45秒間)のランを行い、いずれかの最高得点で順位が決まる。ストリートよりも平均的に高いエアーになりやすいが、平野歩夢やショーン・ホワイトにとってはハーフパイプでの経験が活きるため、期待値が高い。
出典:オリンピックチャンネル
スケートボード・ストリートのコースやルールは?
ストリートのコース・有明アーバンスポーツパークとは?
2020年東京オリンピックから正式種目となったスノーボード。東京オリンピックでのストリートのコースは、東京江東区、ビックサイト近くの有明アーバンスポーツパークに作られます。
同じ有明アーバンスポーツパークでは、自転車競技のBMXフリースタイル、BMXレーシングの競技も行われることになっています。
9/22開催 #SLS2019 Sao Paulo
オリンピック世界ランク29位#青木勇貴斗(あおきゆきと)が
ノーミス9CLUB(最高得点)をマーク
結果は6位!ワンメイクでも9CLUB✨
これからの活躍に期待大👍✨ pic.twitter.com/4e5xOO6W8b— MASAKICHI®️ (@masakichi8864) September 25, 2019
スノーボード・ストリートのルールを分かりやすく解説
スノーボード・ストリートは、以下の4ラウンドで構成されています。
- 準々決勝 5~6人ずつ
- 準決勝 5~6人ずつ
- 決勝 8人
選手は以下のように、45秒のランを2回行った後、5回のシングルベストトリックトライアルを行います。
- 45秒ラン
- 45秒ラン
- シングルベストトリックトライアル1回目
- シングルベストトリックトライアル2回目
- シングルベストトリックトライアル3回目
- シングルベストトリックトライアル4回目
- シングルベストトリックトライアル5回目
一つ一つのスコアは5人の審判が0.00~10.0ポイントで採点し、最高得点と最低得点が除かれ、3人の審判の平均が得点となります。7回の競技のスコアを集計して順位を出します。
45秒ランの審査ポイントは審判の全体的な印象、シングルベストトリックトライアルでは、技の難易度、トライした障害物、創造性、スタイルなどを評価します。
スケートボード・パークのコースやルールは?
スケートボードパークのコースはどこ?
スケートボード・パークのコースは、ストリート同様、有明アーバンスポーツパークで行われます。
スノーボード・パークのルールを分かりやすく解説
スノーボード・パークは、40~50秒の演技を2~4ラン行い、最高得点で順位が決まります。
各国の出場枠はいくつ?日本には開催国枠も!
2020東京オリンピックは、日本の東京で行われるため、スケートボードでは、各種目男子女子ともに開催国枠として1枠が確保されています。
各国の出場枠は、一地域、各国で3枠となっています。
パーク世界選手権とは
パーク世界選手権は過去3年、スウェーデンと中国で開催されてきた。今大会は東京オリンピックの選考会を兼ねている。昨年、中国で行われた世界選手権では四十住(よそずみ)さくらが金メダル、中村貴咲(きさ)が準優勝を記録した。世界選手権の何が重要かといえば、「オリンピック世界スケートボードランキング」の獲得ポイント係数が“最も高い”ということだ。
そのため、冬季五輪スノーボード・ハーフパイプ3連覇のショーン・ホワイトは、スケートボード参戦での夏季五輪出場を表明後に目立った動きがなかったが、この大会から五輪出場に向けた活動を本格スタートする。今大会の最大のトピックがショーン・ホワイト参戦といっても過言ではないだろう。
出典:オリンピックチャンネル
オリンピック出場枠争いについて
スケートボードのオリンピック出場権はいわゆる五輪ランキング「オリンピック世界スケートボードランキング(OSWR)」で争われる。前述通り、予選対象大会ごとにポイント係数が変わり、最高グレードの世界選手権で優勝すれば80,000点獲得となる。各大会優勝ポイントは、プロツアー大会で60,000点、Dewツアーや国際オープンなどの5スター大会は40,000点となる。当然、各大会2位以降はそれぞれ係数が下がっていく。
平野歩夢はローカルの日本選手権で優勝しているが、五輪予選対象となる5スター大会では、Dewツアー・ロングビーチ大会で275点、国際スケートボードオープン南京大会で360点獲得し、2019年8月時点で32位となっている。
2020年6月1日時点の五輪ランキングで最終的に決まるものの、2020年シーズンの世界選手権(パークはチリ大会)の上位3位に入れば自動的に出場権を獲得する。
加えて、2020年5月末の国際大会までの成績を加味した五輪ランキング上位16名にもオリンピック出場権が与えられる。ただし、5つの時期に分け、その時期ごとの最高得点を合算したものが最終順位に反映される。
日本は開催国枠を男女各種目で1つずつ持っており、各種目最大3人の選手が東京オリンピックに出場可能だ。東京オリンピックに向けて男子パーク世界ランキングではアメリカやブラジルが上位を占めるなか、日本勢は苦戦が目立つ。一方、女子は世界ランキング上位10人に5人が選ばれ、混戦の様相を見せている。
出典:オリンピックチャンネル
まとめ
『スケートボードのストリートとパークの種類の違いやルール|オリンピック代表選考を解説』としてまとめてきました。
最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。