2018年2月平昌オリンピックで66年ぶりとなる2大会連続金メダル獲得と言う偉業を成し遂げた羽生結弦選手。
2018/2019シーズンの新プログラムとして選んだ曲は、ショートプログラム『秋によせて』、フリースケーティング『Origin/オリジン』。
どちらも、羽生結弦選手がフィギュアスケートにのめり込む原点となったエフゲニー・プルシェンコとジョニー・ウィアーさんの曲に決めたそうです。
このページでは、羽生結弦選手のフリースケーティング曲『Origin/オリジン』について詳しく見ていきましょう。
『ニジンスキーに捧ぐ』原曲の作曲は?エドウィン・マートンのアルバムは?
『ニジンスキーに捧ぐ』原曲の作曲は、ハンガリーの作曲家・ヴァイオリニストである『エドウィン・マートン』さん。『エドウィン・マートン』さん作曲の『アート・オン・アイス/Art on Ice』を原曲としています。
『アート・オン・アイス/Art on Ice』は、アルバム『 氷上のヴァイオリニスト~ストリングス ’n’ ビーツ』に収録されています。
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エドウィン・マートンさんは、エフゲニー・プルシェンコさんへの楽曲提供だけでなく、ステファン・ランビエールさんにも楽曲を提供しているそう。
エドウィン・マートンさんのご両親は音楽家。5歳のお誕生日にヴァイオリンをプレゼントでもらい、ヴァイオリンを習い始めたそう。
8歳からは、モスクワ音楽院付属中央音楽学校へ入学し宿舎で生活していたそう。12歳のときには、モスクワ交響楽団とコンサートを行ったそうです。
『ニジンスキーに捧ぐ』ポーズの意味は?ニジンスキーって?
『ニジンスキー』と言うのは、ロシアの伝説的なバレエダンサーでもあり振付も務めた『ヴァーツラフ・ニジンスキー(1890年3月12日~1950年4月8日)』のこと。
ヴァーツラフ・ニジンスキーは、自らもバレエダンサーとして活躍していますが、振付師としても活躍しています。
エフゲニー・プルシェンコさんの『ニジンスキーに捧ぐ』には、バレエダンサーとして、振付師として活躍したニジンスキーの独創的なポーズが盛り込まれています。
エフゲニー・プルシェンコさんの演技動画を見てみましょう。
ヴァーツラフ・ニジンスキーが振り付けを始めたのは、バレエ・リュスの主催者であるセルゲイ・ディアギレフに勧められたことがきっかけ。バレエ・リュスで振り付けを務めていたミハイル・フォーキンの力不足を感じたからのようです。
セルゲイ・ディアギレフとヴァーツラフ・ニジンスキーは、2人共男性ですが恋人どおしだったようです。
牧神の午後(ぼくしんのごご/クロード・ドビュッシー作曲)
クロード・ドビュッシー作曲の管弦楽曲『牧神の午後への前奏曲(1894年)』を基に作られたバレエ作品。ヴァーツラフ・ニジンスキーが妹・ニジンスカと共同で振付をし、自ら主演を務めた作品。
バレエの古典的な振付とは異なり、モダンダンスともいえるような作品。1912年5~6月にパリのシャトレ座で初めて演じられた時には、賛否両論あったそう。この時、ニジンスキーは牧神を演じました。
2018年の今、見ても不思議な感じのするニジンスキーの発想ですが、皆さんはどう思われますか?
当時、フィガロ紙に掲載された批評では、『不格好な動物の体の、あまりにもわざとらしいパントマイム』と批判的に評価されたそう。
それに対し、彫刻家ロダンは、ニジンスキーについて『彼はフレスコ(フレスコの手法で描かれた絵画)や彫刻の美しさをもっている。彼はすべての彫刻家や画家の憧れていた理想である。』評価したそうです。
ペトルーシュカ/ストラヴィンスキー作曲
1911年5月26日にニジンスキー(振付:フォーキン)らがパリで初演した『ペトルーシュカ』。
薔薇の精
1911年4月19日に、バレエ・リュス(ロシアのバレエ団)で、ミハイル・フォーキンが振り付けし、ニジンスキーが薔薇の精を演じた。
テオフィル・ゴーティエの詩『わたしは薔薇の精、昨晩の舞踏会にあなたが連れていってくれた』をモチーフに作られたバレエ作品。
シャム人の踊り
シェヘラザード
ニジンスキーの代表的な作品の1つ。ニジンスキーは、黄金の奴隷役を演じています。
羽生結弦のフリー新プロブラム『Origin/オリジン』
2018/2019シーズンに羽生結弦選手がフリースケーティングの新プログラムとして発表したのは、『Origin/オリジン』。
羽生結弦選手がフィギュアスケートにのめり込むきっかけとなったエフゲニー・プルシェンコさんが演技した『ニジンスキーに捧ぐ』を原曲としてアレンジされているそうです。
クワドアクセルへの挑戦を発表している羽生結弦選手ですが、ジャンプだけじゃない羽生結弦選手の魅力を存分に発揮できる新プログラムとなりそうな気がします。ニジンスキーのバレエポーズも楽しみです。
2018/2019フィンランディア杯動画|羽生結弦の夢がかなう瞬間!
ショートプログラム『秋によせて』
フリー『Origin』
羽生結弦選手の小さい頃からの夢がかなった瞬間だったのかもしれません。エフゲニープルシェンコさんに憧れて、何度も何度もきっと動画を見たり、曲を聞いたりしてきたこの曲。
衣装から振り付けから、羽生結弦選手のこれまでの思いが詰まったものになったように思います。
まとめ
『ニジンスキーに捧ぐの原曲作曲やポーズの意味は?羽生結弦の新プロブラムを解説!』としてまとめてきました。
羽生結弦選手の海外の練習拠点であるカナダトロントのクリケットクラブで新プログラムを曲に合わせて発表してくれていました。
ジャンプの構成としては、クワドアクセルは組み込まないようです。ジャンプだけじゃない羽生結弦選手の演技の美しさが発揮されそうな新プログラム、試合では、オータムクラシックが最初の発表の場となります。
最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。