キャスターセメンヤ(南アフリカ)の現在は?2020東京にも陸上で出場する?

キャスターセメンヤ

2009年の世界陸上で女性とは思えない身体能力を発揮して金メダルを獲得した南アフリカの800m陸上選手、キャスターセメンヤ選手を覚えていらっしゃいますか?

両性具有という体で生まれ、女性として育ってきたキャスターセメンヤ。ですが男性ホルモンが女性の3倍も分泌されているためにその身体能力は、女性のレベルを超えていました。

その為に2009年の金メダル獲得以降、キャスターセメンヤは、女性としてきたその性別を疑われることになり、1年以上、陸上競技に出場できなくなりました。

キャスターセメンヤは現在、陸上選手として活躍しているのでしょうか。

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キャスターセメンヤ(南アフリカ)の現在は?

キャスターセメンヤは、2019年現在も選手として活躍するために活動しています。2,000人に一人と言われる先天的な両性具有という特徴から、女性という性別でありながらも男性ほどの運動能力を持つキャスターセメンヤ選手

キャスターセメンヤ選手の父親は、生まれてからずっと女性であると考えてきて、一度たりとも男性だなんて疑ったことはないと話しているそうです。

とはいえ、女性と結婚したキャスターセメンヤ選手。父親の意向通りにはならない面も持ち合わせていそうです。

そんな男性並みの運動能力を持つキャスターセメンヤ選手は、男性ホルモン分泌が通常の女性よりもはるかに高いという特徴があります。

そのおかげで、女性として競技に出場しながらも、男性並みの能力で圧倒的な成績を残すことが出来ます。そんな男性ホルモンの数値を服薬することで、通常の女性の数値にまで下げることを国際陸上連盟は新規定とする方針でいます。

そんな国際陸上連盟の動きを不服なキャスターセメンヤ選手側は、スポーツ仲裁裁判所に、男性ホルモンを服薬によって低下させるという新規定を撤回するように訴えています

もし、国際陸上連盟の新規定が採択されれば、2019年5月8日から施行されることになります。

 

 

2020東京オリンピックにもキャスターセメンヤは陸上競技で出場する?

2016年のリオデジャネイロオリンピックでは競技に復帰し、800mで金メダルを獲得しているキャスターセメンヤ選手。

2017年の世界陸上や2018年コモンウェルスゲームズ、国際陸連コンチネンタルカップなどでも800mでは金メダルを獲得し続けています。

そんな800mに圧倒的な自信と実績を持つキャスターセメンヤ選手。2020年東京オリンピックにも出場することになるのでしょうか。

 

2020年東京オリンピック陸上競技800mの予選基準とは?

2020年東京オリンピックの陸上競技800mに出場するために、IAAF/国際陸上連盟は、このような予選基準を導入しています。

  • 競技の予選資格期間内(2019年5月1日~2020年6月29日)にエントリー基準を達成すること
  • 資格期間の終了時に指定された大会にて、IAAF/国際陸上連盟の世界ランキングの順位によって資格を得る
  • 陸上800m女子タイム 1分59秒50

キャスターセメンヤ選手の世界ランキングは、当然のことながら第1位。上記の3つの予選基準は満たすことはできるでしょう。

ですが、ひとつ基準を満たせないことになるかもしれないのが、男性ホルモン(テストステロン)に関すること。

2,000人に一人と言われる両性具有という特徴のキャスターセメンヤ選手については、国際陸上競技連盟/IAAFやスポーツ仲裁裁判所で、このような動きがあります。

 

キャスターセメンヤの特徴による国際陸上競技連盟の動きは?

国際陸上競技連盟(IAAF)は、キャスターセメンヤのように男性ホルモン(テストステロン)の数値が高く、身体能力が高い選手に対して、男性ホルモン(テストステロン)の数値を通常の女性程までに低下させることを要求する新規定を導入しようとしています。

 

キャスターセメンヤの主張によるスポーツ仲介裁判所の動きは?

国際陸上競技連盟が定めようとしている新規定に対して、2019年3月21日スポーツ仲裁裁判所(CAS)が『裁定を延期する』と発表しました。

スポーツ仲裁裁判所は、追加資料が必要などどしています。世界選手権まであと半年となった3月の時点で結論が出ない事態となりました。

2019年5月1日スポーツ仲裁裁判所は、国際陸上競技連盟(IAAF)の男性ホルモン(テストステロン)の数値の高い女性選手に対して、数値を通常の女性程までに低下させることを要求する新規定の撤回を要求する訴えを退けました。

つまり国際陸連は、女子選手が陸上競技に出場するためには、男性ホルモンを通常の女性の数値まで低下させる必要があるとしたことになります。

キャスターセメンヤ自身は、他人と違うことを受け入れ、選手としての生活を全うしようとしていますが、世間の流れはそれとは違うようです。

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まとめ

『キャスターセメンヤ(南アフリカ)の現在は?2020東京にも陸上で出場する?』としてまとめてきました。陸上800mの女王、キャスターセメンヤ選手に関する話題は、これからも取り上げられることがありそうです。

2019年5月から施行される国際陸上競技連盟の男性ホルモンに関する規定。キャスターセメンヤ選手がどんな対応をしてくるのか、そして、その対応後、どんな成績を残してくるのか、目が離せません。

最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。

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