レスリングの伊調馨選手へのパワハラ問題やアメフトのタックル問題、ボクシング協会の山根会長の問題などなど、スポーツ界では、様々な問題が公になっています。
さかのぼれば、相撲界もでしたし柔道界もありましたね。スポーツ界で何が起きているんでしょうね。スポーツ界に限らず、影響力のある人たちがその力を利用して、ハラスメントを起こしてしまうことが社会的に通用しない時代となったことも、こういった問題が取りざたされるようになった背景にあるような気もします。
一昔だったら、言いたくても言えない社会だったのでしょう。そんなスポーツ界の中で体操にも、パワハラ問題が持ち上がってきました。これも根が深い問題のようです。
塚原光男さん、千恵子さん夫妻が関係していらっしゃる朝日生命体操クラブについて詳しく見ていきましょう。
朝日生命体操クラブの所属選手は?
朝日生命体操クラブに所属している選手は、日本女子体操選手の杉原愛子選手がいます。
現在2020年東京オリンピックの強化選手となっている、朝日生命体操クラブの女子選手はこのようになっています。
- 杉原愛子(朝日生命)
- 桒嶋姫子(朝日生命)
- 山田千遥(朝日生命体操クラブ)
- 松田幸子(朝日生命)2018年5月31日辞退
杉原愛子 世界初の技を動画で解説!大学・高校はどこ?かわいい姉も紹介!
過去に所属していた選手にはこのような方々もいらっしゃいました。
男子選手
- 塚原直也
- 中野大輔
- 内村航平
女子選手
- 信田美帆
- 小菅麻里
- 上村美揮
- 大島杏子
- 石坂真奈美
- 溝口絵里加
- 黒田真由
- 山本さとみ
- 岡部紗季子
- 美濃部ゆう
- 大川真澄
- 鶴見虹子
塚原直也さんは、現在『朝日生命体操教室技術アドバイザー』というポジションで、杉原愛子選手のコーチを務めていらっしゃいます。言うまでもありませんが、2004年のアテネオリンピックの時には、団体の金メダリスト。
内村航平さんは中学卒業後、お母さんの反対を押し切って、塚原直也選手に憧れて『朝日生命体操クラブ』に移籍したそうです。
2018年現在、2020年東京オリンきもピックの強化選手として朝日生命体操クラブから指定されているのは、たった3人。体操ニッポンとしての黄金期を支えてきた塚原夫妻からしたら、焦る気持ちもどこかにあったのかもしれませんね。
朝日生命判定でボイコット事件って何?なぜトラブルに?
1991年に行われた『全日本体操選手権』で女子体操選手90名程の内半分以上の55名が出場をボイコットするという事件が起きました。
『朝日生命判定』と言われているこのボイコット事件は、朝日生命の選手に高得点を付けられているとして、コーチ達が選手たちはボイコットさせるようにしたそうです。
全日本選手権で選手たちがボイコットって、ありえないですよね。それで選手たちは、この日の日本一を決める大会に合わせて練習してきているはずなのです。
その大切な試合をボイコットしないといけないくらいの事態が何か起きたということですよね。その事件が報道された1991年11月4日付けの新聞記事では、このように報道されていました。

朝日生命の選手が出ると高得点が出るという大会だったと森末信二さんは発言されています。マスコミの報道では当時、コーチたちが『こんな試合では代表になれない。正しい判定がされていない。』としてコーチたちが怒って、選手たちを出場させなかったのだそう。
当時は、試合に出さないコーチたちが悪いのではないか、と言う報道がされていたそうです。
ですが実際には、審判を担当していた強化部長の塚原千恵子さんが辞任し、その後辞任を撤回。そして、塚原光男さんが辞任した、と言う事件だったそうです。
ちなみに1991年の全日本体操選手権女子で優勝したのは、小菅麻里選手。

朝日生命体操クラブで7歳のときから体操に打ち込み、数々の輝かしい成績を残した選手です。『和製コマネチ』とも言われたとても美人で可愛い選手ですね。コーチは、塚原千恵子さんでした。
小菅麻里さんは1991年当時、16歳。かわいいですねー。
現在は、アメリカに住まわれていて、体操には関わっていないようです。現在42歳なので、素敵なお母さんになっていそうですね。
朝日生命体操クラブのオーデションとは?募集要項や参加料は?
朝日生命体操クラブでは、2015年12月に2020年東京オリンピックを目指す選手を公開オーディションしていたそうです。朝日生命体操クラブによると、募集要項はこのようになっていました。

公開オーディションに参加する参加料は、無料だったのですね。後日、塚原千恵子さんによる最終面接があったよう。
村上茉愛選手も朝日生命体操クラブへの引き抜きしようという動きがあったそうです。村上茉愛選手は、池谷幸雄さんの体操クラブで小さい頃から指導をうけていらっしゃったのですよね。
朝日生命体操クラブへの引き抜きはどう行われる?
2018年9月にTBSテレビ『ビビット』に出演された森末慎二さんと池谷幸雄さんは、朝日生命体操クラブに将来有望な選手たちがこれまでにもたくさん引き抜かれてきた、とおっしゃっていました。
全日本選手権で10位くらいの成績となると、朝日生命体操クラブへ引き抜かれて行ってしまうそう。コーチや監督としたら、小さなころから指導していて、ようやく主要な大会で10位前後の成績をとれるようになり、『ようやくこれから!』と言う選手を引き抜かれてしまうのは、とても無念なことだと思います。
かつて、朝日生命体操クラブにいたこともある内村航平選手もお母さんの反対を押し切って、朝日生命体操クラブへと移籍したそう。勧誘が内村航平選手にあったかどうかは定かではありませんが、朝日生命体操クラブにそれだけの魅力もあることは事実なのだろうと思います。
世界で金メダルを取った塚原光男さんや塚原直也さんがいる体操クラブと聞いたら、世界トップアスリートにしたい親御さんや選手本人からしたら、夢がかなうかもしれない、と思うのも無理もないのかなと感じます。
2018年体操女子ナショナル強化選手12人はだれ?
2018年度の女子体操ナショナル強化選手12人は、このようになっています。太字の選手は、『2020東京五輪特別強化選手』にもなっている選手です。
- 村上 茉愛(日本体育大学)
- 寺本 明日香(ミキハウス/レジックSP)
- 畠田 瞳(セントラル目黒/日体荏原)
- 杉原 愛子(朝日生命)
- 梶田 凪(山梨ジュニア/甲斐清和高校)
- 宮川 紗江(株式会社Rainbow)…18.06.06『2020東京五輪特別強化選手』追加…現在は辞退
- 内山 由綺(早稲田大学/スマイル体操)
- 中路 紫帆(戸田スポーツ/クラーク高)
- 畠田 千愛(セントラル目黒)
- 中村 有美香(日本体育大学)
- 湯元 ゆりか(ならわ体操クラブ)
- 塙 颯香(フジスポーツ/東京学館)
中路紫帆が移籍って?体操クラブや高校は?石原さとみに似てるか検証!
村上茉愛/体操女子がかわいい!美女ワールドカップ出場海外選手を紹介!
上記太文字の選手以外の『2020東京五輪特別強化選手』は、このようになっています。
- 大口真奈(大泉スワロー体育クラブ)
- 豊田望(大泉スワロー体育クラブ)
- 桒嶋姫子(朝日生命)
- 山田千遥(朝日生命体操クラブ)
- 清遠実生(なんば体操クラブ)
- 新田いずみ(中京ジムナスティッククラブ)
- 宮田笙子(ディナモ北近畿体操クラブ)
『2020東京五輪特別強化選手』辞退者
- 松田幸子(朝日生命)_18.05.31辞退
- 中口さくら(なんば体操クラブ)_18.04.23辞退
体操女子世界選手権代表メンバーは?第48回世界体操選手権
体操女子の世界選手権代表候補は、このようになっています。
- 村上茉愛(日本体育大学)
- 寺本明日香(ミキハウス/レジックスポーツ)
- 畠田瞳(セントラル目黒/日体大荏原)
- 杉原愛子(朝日生命)
- 梶田凪(山梨ジュニア/甲斐清和高校)
- 宮川紗江(株式会社Rainbow)…辞退
まとめ
『朝日生命体操クラブの所属選手は?ボイコット事件やトラブルってなに?』としてまとめてきました。1991年の頃から、朝日生命の選手を優遇するような採点をすると言うボイコット事件が起きていたのですね。
朝日生命体操クラブでは、地方での有望選手を集めていたという話も持ち上がってきていますね。高校野球でも日本中からの有力選手を集めて甲子園で勝ち上がっていくチームは、ヒール(悪者)のような扱いをされてしまいます。
強くしたいクラブスタッフからしたら、当然の行動なのかもしれませんが、塚原夫妻のやり方がここまで反感を買ってしまうには、何かしらのやり方の良くない部分があったのだろうと感じてしまいます。
宮川紗江選手、とても力のある有力な選手だと思うので、こんなことで選手生命が奪われてしまうことのないように選手として立ち直って欲しいと思います。
最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。